2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校の活動テーマは、「主体的に活動できる児童を目指して~内山式多文化共生の活動を通して~」としている。本校児童は、20名程の単学級で6年間過ごすため、ESDの実践として、多様な人と関わりを意図的に作り、その中での気付きを大切にしたり、自分のよさを発揮したりすることができるようにしたいと考えている。
具体的には、全学年が所属する「たてわりグループ」での活動、地域の幼児や高齢者との交流や、校外学習で福祉や環境、国際理解に関わる活動に取り組んできた。今年度の交流については、感染症拡大予防に配慮しつつ、可能な限り実施した。また、地域の伝統を守る活動として、和太鼓演奏に取り組んでいる。

① たてわり活動において

6年間を通して、世話をされる側から世話をする側に段階的に成長していく経験ができるよう、遊びや行事などで交流する機会を積み重ねている。定期的に「たてわりタイム」を継続し、たてわりグループで遊んだり、季節ごとに花や野菜の世話を行ったりしている。また、秋の遠足では、たてわりグループで児童総合センターまで鉄道で移動し、様々な遊具で遊びながらシールラリーに取り組んだ。様々な機会で、親睦を深めながら、各学年の立場での経験を深めていくことができている。

② 地域の幼児や高齢者、障がい者との交流において

コロナ禍前は、近隣保育園の年長児を本校に招き、小学校入学への期待を高める機会にしようと3年児童が考え、楽しく交流を行った。また、地域の昔を知る高齢者を講師として招き、3年生が説明を聞いたり、質問をしたりする学習を行った。今年度は、感染拡大状況が改善されれば、実施する予定である。今年度の新たな取り組みとして、4年生は、パラリンピックをきっかけとし、近隣の盲学校・聾学校とのオンライン交流を行った。

③ 校外学習において

5年生は、愛知県陶磁美術館で作陶体験、6年生は、ソレイユプラザで福祉体験、リトルワールドで国際理解学習を行った。どの学年も、校外学習に向けての準備や振り返りを行い、学びを深めることができた。

④ 和太鼓演奏において

本校は、卒業式での和太鼓演奏を、地域の方々協力を得ながら長年続けてきている。その伝統を守るため、3年生は10月の学校開放日で発表会を行い、5・6年生は3月の卒業式での演奏を行っている。その取り組みが始まってから今年で7年目となり、どの学年の児童も自信と期待をもって取り組むことができるようになってきている。

来年度の活動計画

令和3年度までの取り組みを通して、児童は、多様な人と関わりの中で、人との関わり方を学び、環境や福祉、国際理解などについて、実感をもって気付き、学びを深めていくことができた。また、進んで相手に関わったり、相手からの関わりを受け止めたりする中で、自分のよさを発揮する姿を見ることができた。

令和4年度には、SDGsに関わる取り組みを意識し、持続可能な社会の担い手となることができるよう、ESDの実践に継続して取り組んでいく。