2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権

本校は、「地域に生きる ~あいらぶ つのやま~」を活動テーマとして、ESDの実践を通して、児童が角山学区の良さ(自然・歴史・人材・心)を知り、よりよい地域にしていきたい、将来もこの地域に住み、守っていきたいという地域を愛する子どもの育成を目指している。ユネスコスクールが取り組んでいる「持続可能なライフスタイル」「地域の文化・自然遺産の尊重」などを通して、地域社会をスタートとして、幅広く多様に変化する将来の社会でも、主体的に参画・貢献できる人材となるよう願っている。具体的には、①環境に係る学習、②地域遺産等に係る学習、③地域防災に係る学習を行った。

①環境に係る学習

地域の方の水田をお借りして、田植えから稲刈りまでの米作りの体験学習を全校児童で行った。12月には、地域のボランティアの皆様を招いて、新米おにぎりを味わいながら感謝祭(収穫祭)を行った。地域の皆様と心の交流ができた。

②地域遺産等に係る学習

低学年・中学年は、学区探検を中心に地域の豊かな自然について学習することができた。高学年は、地域の歴史や伝統文化について学習することができた。どちらも、地域のボランティアの方々の協力(案内・説明)が大きかった。

③地域防災に係る学習

11月に、地域・PTA・学校合同防災教室を行った。西日本豪雨の時に浸水被害を受けた学区でもあり、児童垂直避難(洪水)の後、体育館で次のような3名による寸劇をもとに防災教室を行った。「千年に一度の豪雨で、吉井川が危険水位に達し、高齢者等避難指示が出た。気楽爺さんという頑固な爺さん(校長)は、町内の人(連合町内会長)の避難の呼びかけにも、孫(PTA会長)の必死の呼びかけにも応じず、家から避難しようとしない。危険は迫っている。さあ、児童のみなさんなら、大好きな家族の気楽爺さんに何と声をかけますか。」児童や参加した地域の方からも、様々な意見が出て、日頃から家族でどんな話し合いや準備をしておくべきか等について、非常に有意義な意見交換ができた。児童から保護者・高齢者まで、世代を超えて地域全体で考えることができ有意義な(地区懇談会を兼ねた)防災教室となった。

以上のように、各学年の学習を関連させながら、地域の自然や歴史の良さ、地域の人の温かさに触れ、自分たちの地域に愛情と感謝の気持ち、誇りをもつことができるように、地域の方々と連携を密にして指導を行った。

 

 

来年度の活動計画

2023(令和5)年度の活動計画

1学期 環境に係る学習、地域遺産等に係る学習

・学区探検、田植え

2学期 環境に係る学習、防災学習

・稲刈り、感謝祭(収穫祭)、避難訓練・防災教室、地区懇談会

3学期 地域遺産等に係る学習

・地域の歴史、防災学習(高学年総合的な学習の時間)