2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本校は、栗山を有する利点を生かし,「身近な自然を通して生きる力を育てる」を活動テーマとして,ESDを自分たちの身近にある環境問題と捉え,ESDの実践を通して,本校の学校教育目標でもある「丈夫な体と豊かな心を持ち,たくましく生きる粒江っ子を育てる」の具現化を目指している。

具体的には,栗山に関する事前学習や栗の収穫を柱に,①栗山の歴史学習,②栗山の下草刈り,③栗の収穫を通した交流活動,④イノシシよけの柵の設置を行った。

①栗山の歴史学習

栗山の歴史について,各学年の実態に合わせて話を聞く。栗の花で白く見える栗山を校庭から見上げて,地域の方々など多くの人たちに支えられている栗山であることを知る。併せて幼稚園児や保育園児との交流の場であることも知らせる。

②栗山の下草刈り(6月・9月)

(6月)例年地域の方々やPTA,教職員で栗山の下草刈りを行っているが、本年度は新型コロナウイルス感染症対策のため,土曜授業日に少人数で行った。かなりの傾斜面のため,安全を考慮して,児童は参加をしていない。草刈り機を操作する仕事や,竹や雑木などを鉈で切り払う仕事,刈った草を運ぶ仕事などを分担して行った。栗山を維持していくために欠かせない作業である。

(9月)収穫期直前の栗山をきれいに清掃する。下草を刈る仕事と熊手で雑草をかき集める仕事を分担して行った。子どもたちが安全に栗を拾うことができるようにスズメバチなどの巣がないかも確認した。この作業も新型コロナウィルス感染症対策のため,例年よりも少ない人数での活動となった。

③栗の収穫を通した交流活動

例年行っている本校5年生と地域の保育園児や幼稚園児との栗拾いは,新型コロナウィルス感染症対策のため,行うことができなかった。本年度は,1・3・5年生の児童が学年ごとに栗山へ行って栗拾いを行った。今年は豊作で,たくさんの栗を楽しく拾い,それぞれの児童が家庭に持ち帰ることができた。

④近年イノシシによる栗山の食害がひどくなってきており,昨年度イノシシ除けの柵を設置した。そのため,今年度はたくさんの栗を収穫することができた。

来年度の活動計画

・栗山の歴史学習(6月)

・栗山の下草刈り(6月・9月)

・栗の収穫を通した交流活動(9月・10月)

・栗の苗木を植える活動(2月)

令和3年度も,例年通り,年2回の栗山の下草刈りをPTAや地域の方と行う。

5年生は総合的な学習の時間で,栗山の歴史や近隣の幼稚園・保育園との合同栗拾いを実施する。また,他の学年は,栗の状況により随時栗拾いを実施する。

栗山を有する利点を生かして,特に環境学習や園児との交流を大切にしながら,ESDに関する視点を広げる活動にしていきたい。