2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本校は,栗山を有する利点を生かし,「身近な自然を通して生きる力を育てる」を活動テーマとして,ESDを自分たちの身近にある環境問題と捉え,ESDの実践を通して,本校の学校教育目標でもある「丈夫な体と豊かな心を持ち,たくしく生きる粒江っ子を育てる」の具現化を目指している。

具体的には,栗山に関する事前学習や栗の収穫を柱に,①栗山の歴史学習,②栗山の下草刈り,③栗の収穫を通した交流活動,④栗の苗木を植える活動(予定)⑤ 栗の木の消毒をする活動(予定)を行う。

①   栗山の歴史学習

栗山の歴史について,各学年の実態に合わせて話を聞く。栗の花で白く見える栗山を校庭から見上げて,地域の方々など多くの人たちに支えられている栗山であることを知る。あわせて幼稚園や保育園との交流の場であることも知らせる。

②   栗山の下草刈り(6月・8月)

(6月)地域の方々やPTA,教職員で栗山の下草を刈った。かなりの傾斜の斜面なので,安全性を考慮して,児童は参加していない。草刈り機を操作する仕事と,竹や雑木などを鉈で切り払う人や刈った草を運ぶ人など協力して作業を行った。栗山を維持していくために欠かせない作業である。

(8月)収穫期直前の栗山をきれいに清掃する。下草を刈る班と熊手で雑草をかき集める班に分かれて活動した。子どもたちが安全に拾えるようにスズメバチなどの巣がないかも確認した。PTA役員の方々が,ペットボトルのお茶を用意してくださり,各々で熱中症に気を付けことを確認した。清掃後,参加者全員で学校に集合し,気のついたことなど情報交換した。

③   栗の収穫を通した交流活動

保育園児や幼稚園児は,来年度入学して出会う6年生である現5年生と楽しく栗拾いをした。園児たちは,栗のいがが危ないと火箸で取り出してくれたり,転ばないよう,しっかりと手をつないでくれたりした5年生にまた会える入学式を楽しみにしている。

また,それぞれの学年でも栗拾いを行った。                  

昨年度,イノシシの食害を防ぐため,イノシシよけの柵を設置した。イノシシの害はなくなりきれいな栗の実を収穫できたが,春先の害虫による被害のため,収穫量が少なかったことが課題となった。

④   栗の苗木を植える活動(予定)

栗山維持のため,児童会の代表が,栗の苗木の植樹を行う。(2月の予定)

⑤ 栗の木の消毒をする活動(予定)

害虫による被害を防ぐため,栗の木の消毒を行う。(予定)

来年度の活動計画

・栗山の歴史学習(6月)

・栗山の下草刈り(6月・8月)

・栗の収穫を通した交流活動(9月・10月)

・栗の苗木を植える活動(2月)
・栗の木の消毒をする活動(3月)

 

 令和2年度も,例年通り,年2回の栗山の下草刈りをPTAや地域の方と行う。また,害虫による被害を防ぐため,消毒を行う。

 5年生は、総合的な学習の時間で、栗山の歴史や幼稚園・保育園との合同栗拾いを実施する。他の学年は,栗の実の状況により,随時栗拾いを実施する。

 栗山を有する利点を生かして,特に環境学習や園児との交流を大切にしながら,ESDに関する視点を広げる活動にしていきたい。