2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

本校は,ユネスコスクールとしてESD精神を踏まえた環境教育や食育の実践活動を推進しています。

具体的には,①鶴巣っ子夢田んぼ(米作り)に係わる活動,②鶴巣の自然に係わる活動を行いました。

①鶴巣っ子夢田んぼ(米作り)に係わる活動
地域コーディネーターやPTA,地区婦人会,JAなどの協力を得ながら,地域の主産業である稲作に取り組みます。「育てる」「食べる」「売る」「伝える」といった多様な体験活動を行います。

5月9日(木)3年生以上の児童52名で「夢田んぼ」に田植え。地域コーディネーターをはじめ農家の方々から苗の植え方を教えていただき,地域の方が育ててくださった餅米の苗を植えました。

6月20日(木)5年生が夢田んぼの草刈りをしました。地域コーディネーターが刃を研いでくれた鎌は,草をきれいに刈ることができました。その後,稲の生育調査をしました。田植えの頃とは見違えるほどの成長で,茎の数も稲の丈も順調な生育を確認しました。

9月25日(水)稲刈り。3年から6年生の児童と地域コーディネーターや地域の皆さんが一緒に稲の収穫を行いました。子供たちは地域の方から刈り方や束ね方を教えていただき,鎌を使って刈り取りを行いました。

11月14日(木)たくさんの御来賓の方々においでいただき,収穫祭を盛大に開催することができました。5年生の子どもたちが,田植えから脱穀まで,体験学習の発表や餅つきをしたり,お世話になっている方々に感謝を伝えたり,和やかな雰囲気の中で,楽しい時間を過ごしました。

②鶴巣の自然に係わる活動

【鶴巣の自然を探ろう】 

 宮城教育大学や地域などの協力を得ながら,学区内の川の生き物について調べます。身近な環境に関する体験学習を通して,郷土愛や自然保全,生物多様性といった様々な価値観を育みます。

6月5日(水)身近な川ですが,どんな生き物がすんでいるのか見る機会はあまりありません。この日は,宮城教育大学の学生さんと一緒に,ガサガサチームと釣りチームに分かれて活動しました。ガサガサでは,足で川岸を蹴り,驚いて出てきた魚を網で捕ります。エビやザリガニ,様々な魚が捕れました。釣りでは,タイリクバラタナゴなど,多くの種類の魚を捕ることができました。今回,この活動でとったマタナゴは絶滅危惧種です。どうして絶滅危惧種になってしまったのか,というところから鶴巣の自然について考えていきます。

9月11日(水)1学期に続いて,2回目となった今回も,宮城教育大学の学生たちと一緒に,鶴巣の川にすむ生物の採取と観察に取り組みました。

 1学期の学習の経験を生かしながら活動に取り組む子供たちの姿は,身の回りの環境や鶴巣の自然について考えようとする意欲がしっかりと育っていることを感じさせてくれました。

 午後の学生による授業でも,積極的に意見を発表するなど,とても充実した一日となりました。

【田んぼの生き物しらべ】

6月11日(火)JAあさひな,三井化学アグロの皆さんや学習ボランティアの方々のご協力をいただき,今年も田んぼの生き物調査をしました。今年で4年目になるこの活動では,毎年たくさんの種類の生き物を採集しています。田んぼに囲まれた中で生活しているものの,実際に足を踏み入れたり生き物を捕まえたりする経験はそれほど多くはありません。はじめは戸惑っている様子もありましたが,次第に夢中になり,泥だらけになって活動していました。身の回りの環境や生き物に目を向ける大きなきっかけとなったと感じています。

来年度の活動計画

鶴巣っ子 夢田んぼ(5年生および全学年)

 5月~11月 地域の主産業である稲作に取り組む。「育てる」「食べる」「売る」「伝える」といった米の生産に関わる様々な体験活動を継続的に行う。

鶴巣の自然を探ろう(4年生) 

 5月,9月  宮城教育大学や地域などの協力を得ながら,学区内の川の生き物について調る。身近な環境に関する体験学習を通して,郷土愛や自然保全,生物多様性といった様々な価値観を育む。

田んぼの生き物調べ(3年生)

 6月     学区の水田の生き物について調べる。身近な環境に関する体験学習を通して,郷土愛や自然保全,生物多様性といった様々な価値観を育む。

北目神楽(3年生)

 9月~11月 保存会の方々を講師に招き,地域に伝わる伝統芸能の体験学
        習に取り組む。練習の成果は,地域のお祭り「鶴巣ふれあい
        まつり」で披露する。