2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 文化多様性, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校は、「時習・自律・慈愛」という校訓の元、持続可能な社会づくりの担い手を育むべくESDを総合的な学習の時間の柱と捉え、各教科の学習などで得た知識など総合的にいかしをESDの実践を通して力の育成を目標とした。具体的には、環境、国際交流、生物多様性を柱に、①中池見湿地を利用した水質や生物に関する活動、②アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトによる国際交流に係わる活動③無農薬の稲作や米の利用方法についての学習を行った。

中池見湿地を利用した水質や生物に関する活動(総合的な学習の時間1班)

大きく3つの活動を行った。水質調査と生き物調査である。水質調査については、約10年にわたり、行っている。コロナ禍で大学との連絡も取れないため、学校で工夫して生き物調査とリンクして活動を行うようにした。生き物調査について福井県合同課題研究発表会への発表なども行っている。

国際理解に係わる教育(総合的な学習の時間2班)
アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトに参加し、ベラルーシのミンスクにある第33中学校と交流をはかった。zoomや電子フォーラムというオンラインシステムを利用してコミュニケーションを取り、withコロナやafterコロナをどのように考えるかをテーマに話し合いを行い、一つの絵を完成させた。

無農薬の稲作や米の利用方法についての学習(総合的が学習の時間3班)
米作りに関してはアイシン・エイダブリュ工業の方から一緒に中池見湿地の保全に繋がる活動を行ってみたいというお話を頂き、昨年から活動をともにしている。しかし、今年は緊急時代宣言により、生徒が田植えに参加することが出来なかったため、アイシン・エイダブリュ工業のみなさんに田植えは任せて、草取りや稲刈りは別日に分かれて行い、なんとか活動を行った。出来たお米に関しては子ども食堂青空が開催したフードドライブの際に寄贈して、コロナ禍で困っている人たちに利用していただくこととした。

その他として世界哲学デーをお祝いする講演会を、外部講師を招き、実施した。

来年度の活動計画

来年度もSDGsの17のテーマの中から取り組みたいことを生徒達に選ばせて、10名前後のグループを作り、年間を通して一つのことを探究していくような形で活動したいと考えている。具体的には、来年度も中池見湿地での米作りについては、アイシン・エイダブリュー工業さんと一緒に行う予定であるし、水質調査やアートマイルなども続けていきたいと思うが、生徒達が何をやりたいと考えるかによって方向は少し変わる可能性がある。実際に今年はオクラ作りが新たに始まったので、生徒達の意欲に期待するところは大きい。