2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 健康, 貧困

zoomで交流

足踏み脱穀機を使って作業中

本校は、「時習・自律・慈愛」という校訓の元、持続可能な社会づくりの担い手を育むべくESDを総合的な学習の時間の柱と捉え、各教科の学習などで得た知識など総合的にいかしをESDの実践を通して力の育成を目標とした。具体的には、環境、国際交流、生物多様性を柱に、①中池見湿地を利用した水質や生物に関する活動、②アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトによる国際交流に係わる活動③無農薬の稲作や米の利用方法についての学習を行った。また今年度は、付属中学校を卒業した生徒達が、高校の科学同好会に入り、気比の松原のマイクロプラスチックの回収に取り組むなど、活動の幅を広げている。

中池見湿地を利用した水質や生物に関する活動(総合的な学習の時間1班)

大きく3つの活動を行った。水質調査と生き物調査である。水質調査については、約10年にわたり、行っている。コロナ禍で大学との連絡も取れないため、学校で工夫して生き物調査とリンクして活動を行うようにした。水質調査については今年度福井県合同課題研究発表会で発表する予定である。

国際理解に係わる教育(総合的な学習の時間2班)

アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトに参加し、インドネシアのアルアザル第9中学校と交流をはかった。zoomや電子フォーラムというオンラインシステムを利用してコミュニケーションを取り、地球温暖を防止について話し合いを行い、一つの絵を完成させた。

無農薬の稲作や米の利用方法についての学習(総合的な学習の時間3班)

米作りに関してはアイシン・エイダブリュ工業の方から一緒に中池見湿地の保全に繋がる活動を行ってみたいというお話を頂き、一昨年から活動をともにしている。しかし、今年はコロナ禍であり、田植えは時間をずらして別々に活動したが、記念写真は一緒に取ることが出来た。草取りや稲刈りは別日に分かれて行い、脱穀精米まで、自分たちの力で行った。出来たお米に関しては敦賀市のフードドライブ寄贈して、コロナ禍で困っている人たちに利用していただくこととした。

6月に「世界環境デー」をお祝いするために日本原子力発電株式会社の池田龍子様にお越しいただき、生徒の見識を広め、多様な価値観を身につける一つの機会とした。

来年度の活動計画

来年度もSDGsの17のテーマの中から、生徒達が取り組みたいと思うことを、自由に総合的な学習の時間に行いたい。
また、SDGs的な発想をもつ高校生になった卒業生と、一緒に気比の松原のマイクロプラスチックの回収に等にも取り組んでいきたい。この活動は、松原の近くにある小学校とも協力していきたい。