2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉

本校は学校目標「すべての子どもたちに、それぞれの夢と誇りを」の下、家庭・地域・学校が連携して自立して生活することができる子どもの育成を目指しています。
 ESDを人間力育成の基盤と捉え、ESDの実践を通して「自分の周りの人に寄り添い、自分の思いを伝える力を育む」ことを目標として取り組んで2年目となります。今年度は人権・平和・世界遺産・地域の文化財等を中心に、昨年度から継続して取り組みを進めました。
①人権・平和に関わる全校集会
 人権・平和に関わる全校集会として「人権いきいき集会」と「全校平和集会」を行いました。「人権いきいき集会」では2学期までに各学年で取り組んだ人権学習を低・中・高学年に分かれて発表する機会をもちました。保護者や地域の方々にも見ていただきました。低学年や中学年では、校区たんけんや地域の公共施設の学習を通して、地域の歴史を知るとともに、自分たちの町がよりよくなるために自分たちにできることについて考えました。「全校平和集会」では6年生が修学旅行に行って学んだことを発表しました。平和について考えたことや平和に対する自分たちの思いをキーワードや漢字一文字で表して全校に伝えました。
②菜の花プロジェクト
 菜の花の栽培を通して循環型社会や奈良の伝統文化を知り、毎日の自分たちの生活を見直すとともに、将来の自分たちの生活の在り方についても考える学習活動です。昨年度までと同様に菜の花の種まきから刈り取り、菜種油の搾油、春日大社への奉納、菜種油を使ったおやつ作りや握り墨作りといった活動に講師の方やボランティアさんに教えていただきながら取り組みました。今年度はさらに、今の地球環境について調べたことを講師の先生に紹介し、意見を聞いたりアドバイスを受けたりました。「教える―教わる」の関係から、「ともに学び、考える」という関係への一歩になりました。

来年度の活動計画

ESDの実践を通して「自分の周りの人に寄り添い、自分の思いを伝える力を育む」という目標は2020年度も継続していきます。これまでの活動も継続しながら「持続可能な開発目標(SDGs)」という視点からとらえ直した教科学習や総合的な学習の実践に取り組みたいと思います。