2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 食育

①世界遺産学習(5年)

【東大寺の大仏の魅力や周辺の世界遺産】

本校が在籍する奈良市は、自然が豊かで、奈良時代から残る寺社仏閣が存在する地域である。その中から東大寺の大仏殿の魅力を探り、自分の住んでいる町の再発見に繋げたい。

毎年現地に行き、東大寺や春日大社、国立博物館で、ガイドさんの話を聞きながらフィールドワークを行った。奈良市から配布される「世界遺産学習」の副読本を熟読し理解を深め、さらにタブレットも活用し、調べ学習を行った。その後、学んだことをリーフレットにまとめ、下学年への紹介を行った。

 

② 平和学習(6年生)

《1》 平和について考え、様々な人々との交流や調べたことを通して、平和に対する自分の考えを持つ。

《2》 日本や世界が歩んできた争いの歴史や悲惨さを知ることで、今ある平和を大切にしようとする心を育てる。

《3》 平和な世界を維持するための取り組みを知り、まずは身近なところから自分たちにはどのようなことができるかを考え、実行する力を育てる。

以上の3点を目標とし、学習に取り組んだ。

 

〈事前学習〉

戦争時の日本と世界の状況について学習し、その歴史について学ぶ。

〈現地学習〉

鶉野でのフィールドワークでガイドの方々から聞いたお話や特攻について現地の方から学んだことをまとめて整理する。

広島被爆者援護会の方をお招きして、自分の母親から聞いた原爆投下後の広島の様子を詳しくお聞きする

 

〈事後学習〉

自分で調べて分かったことや事前学習、現地学習で学んだことからポイントをしぼって、報告する内容を考え、友だちや保護者に伝える。

 

平和学習を通して、現在に至るまでの歴史や現在の日本が平和であることへのありがたさ、今後の日本を担っていく自分たちが果たすべき役割についての考えることができた。今の平和が多くの犠牲の上に成り立っていることを知り、命を大切に生きてほしいこと、平和のために自分ができることを行ってほしいことなどを子どもたちが真剣に考えることができた。

 

③食育に関わる教育
全学年で、栄養の先生をお招きして食に関する指導を行った。また、各学年での栽培活動とも関連付けて、低・中学年では、学校園での栽培活動、5年生ではペットボトルでの稲作体験を行い、収穫した野菜や米を持ち帰り、食に携わる方々のご苦労や気遣い、食を頂けることのありがたさを学ぶことができた。

 

④届けよう服の力プロジェクト(5年生および委員会活動)

着なくなった子ども服を回収して、難民の方々など世界中で服を本当に必要としている人々に届ける活動「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加した。小学校の保護者や敷地内の幼稚園や地域の方に協力を依頼するために5年生や環境美化委員会の児童が呼びかけを行った。回収作業には、たくさんの地域の方にお手伝いをしていただき、リユースやファストファッションの使い捨て文化を考え直す、地域を巻き込んだ取り組みとなった。

来年度の活動計画

今年度取り組んだ内容を中心に継続して取り組んでいく予定である。

地域の特性を生かした教科横断的学習や地域の企業・人材と連携した学習及び体験活動の充実を図ることで、学び続けることの実践と地域人材活用を進める。

委員会活動を中心に引き続きSGDsの活動にも取り組んでいく。