2019年度活動報告
本年度の活動内容
海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費
本校は,「環境」,「防災」,「経済・人権」,「国際交流」の4つプロジェクトを中心の活動テーマとして,ESDをこれからの地域及び国際社会で生き抜くための必須の学習と捉え,その学習を通して,グローバルな視点を養い,主体的に学び,多面的・総合的・客観的に分析し,問題解決のために実践に移す力を育成することを目標とした。
具体的には,専門家による講演会,ディベート及び課題研究,国際交流活動を柱に,①SDGsに係わる学習,②防災に係わる学習,③国際理解に係わる学習,④持続可能な消費に係わる学習を行った。
○中学校の活動
①に係わる学習
・2年生が,11月に修学旅行の事前学習結果の発表として,沖縄の文化財や施設,沖
縄戦に関連する遺跡等について体育館で高校生と合同でポスター発表した。ま
た,3月にESD課題研究発表会を行う予定。ポスター発表形式で世界や日本の課
題を調べ,地球環境を守りながらも発展する提案を考えていく。
②に係わる学習
・1年生が郷土の良さを知り,南海地震に備える心構えを身につける学習を行った。
・2学期の地震避難訓練の際に防災に関する講話を聞いた。
③に係わる学習
・オーストラリア姉妹校,アルフレッドディーキンハイスクール(AD)との交流を
行った。中学校2年生希望者がオーストラリア研修を行い,1月に相手校の留学生
2名を受け入れた。
○高校の活動
①,④に係わる学習
・6月にESD講演(中高合同)を実施した。演題は「ユネスコスクールゴミ問題
から考えるSDGsと国際協力」。講師は,田村和之氏(鳴門教育大学准教),菅未
帆先氏(外務省NGO相談員),森紗綾香氏先生(四国EPO徳島サテライトデス
ク)。
・7月から11月にかけて,ユニクロ・GU主催「届けよう,服の力プロジェクト」を
行った。7月にその意義や進め方について出前講義を受け,本校の保護者の他,周
辺のスーパーマーケット,小学校,幼稚園及び市役所の協力を得て,段ボール54
箱分の子ども服を集め,難民キャンプに向けて送ることができた。この活動には
中学校の生徒会も参加。
・9月 に学校祭でESD展を開催。関連するポスター(59件)を掲示。また,地
産地消のシフォンケーキ販売を行った。
・ 11月(予選),12月(決勝)にはESDに関連してディベートチャンピオンシッ
プを1年生が実施。
・11月にESDに関連する課題研究のポスター発表(約50件)を2年生が中学2年
生と合同で実施。
②に係わる学習
・2学期の地震避難訓練の際に防災に関する講話を聞いた。
③に係わる学習
・11月に「外務省高校講座」講演会を実施。講師は柏口温子氏。外務省の活動と世
界の情勢(難民,貧困問題,人権問題,徳島県との関連)について講演。放課後
に座談会も行った。
・ユネスコスクール事務局の紹介により,タイの中等教育学校「Muangkrabi
School」との学校間交流を1月から開始する予定。
・2月に異文化交流会として四国大学留学生数名)との交流会を予定。
④に係わる学習
・6月に1年生対象に「エシカル消費講演会」を実施。講師は加渡いづみ氏(四国大
学期大学部教授)。演題は 「はじめましてエシカル消費 ~私たちの買い物で世
界と未来が変わる~」。
来年度の活動計画
基本的には今年度行った行事・学習について精選した上で実施し,これをさらに深化,発展させることができるように取り組む。また,可能であればGUが行っている「届けよう,服のチカラプロジェクト」の活動を次年度も行う。さらに,国際交流活動をより一層活発にすることをめざす。タイの「 Muangkrabi School」とのメール等による交流が活発にできるよう取り組む。韓国・台湾の高校生との交流を次年度も予定している。英語を使用しての交流活動は高校の英語研究部を中心として行う。今年度できなかった国内のユネスコスクールの学校との交流活動が開始できるようにしたい。