2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解

本校は「人権尊重の精神に徹し、確かな学力、豊かな心と健康でたくましい体をもって、未来に向かって力強く生きていく子どもの育成」を学校教育目標としている。ESDを「持続可能な社会の創り手となる子どもを育てる根幹の教育」と捉え、ESDの実践を通して「自ら計画し、学び、活動する中で、未来を切り拓いていく力」の育成を目標をし、各学年での取り組みの他に、ユネスコ委員会を中心に活動を行った。

①ユネスコ委員会について

本校では、ユネスコスクールとしてESDの活動を推進する目的で、ユネスコ委員会を設置している。小学部5年生から中学部9年生までが一緒に活動している。教員も小学部、中学部の教員が協力し運営にあたっている。

②ユネスコ委員会の活動について

(ア)国際理解
これまで、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティーなどの異文化理解を図る行事を企画・運営してきたが、本年度はコロナ感染防止のため、児童生徒が集うイベント活動ができなかった。そこで、様々な国や文化を身近に感じ、理解を深め、親しみを感じることができるよう、世界の国を知ることのできるクイズを掲示したり、放送でお知らせをしたりといった活動を行った。本校では、外国にルーツをもつ児童生徒が増加傾向にある。掲示やクイズの中に、さりげなくその子達のルーツの文化を取り入れることで、自然と理解を深めていくことができた。また、外国のことだけではなく、日本の文化や行事についても紹介していった。また、オーストラリアのハリソンスクールとの交流の一環として、作成した掲示物や手紙を郵送し、掲示していただいた。全校児童生徒らにとって世界の人々や文化が身近に感じられる取り組みを行うことで、誰に対しても臆することなく、積極的にかかわろうとする態度が養われてきた。

(イ)環境・生物多様性
ここ数年、整備がされず管理が行き届いていなかったビオトープを、奈良環境カウンセラー協会の方などの支援を得ながら整備・管理している。枝積み・石積などの活動を続けながら、全校児童生徒にビオトープの意味や、あるべき姿を広報したり、生物多様性の意義について考える機会を設けたりする活動を行った。具体的には、ポスターや立て看板、巣箱の作成に取り組んだ。活動を続けていく中で、低学年の児童もビオトープで鬼ごっこや虫取りをしてはいけないことなどを理解し、行動化につながってきている。

来年度の活動計画

・本校児童生徒全員が異文化への理解を深め、さらに本校とハリソンスクールの児童・生徒がよりよい地球をつくるためにどのような行動をとることができるかを考える。
・ハリソンスクールと、オンラインでの交流を行っていく。
・現在行っている活動を、ユネスコスクールのESDの取り組みにあてはめ再定義してユネスコスクールとしての活動を行っていく。