2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 貧困

本校は、「多様で異なる人々と共生・共存でき、進展する内外の国際化の中で活躍する力を持った生徒を育てる」を学校理念として、ESDの実践をしてきた。

具体的には、国際理解、人間理解、理数探究を柱に、本校独自の学習領域である「国際教養」を実施した。学習領域「国際教養」では,国際理解・人間理解・理数探究に関わる現代的な諸課題についての総合的な学習を通して,主体的・協働的に課題を解決し,自己の生き方を考えることができるようにするために,以下の資質・能力を養うことを目的としている。

1.課題の解決に必要な知識及び技能を身に付けて,多様な文化・社会の在り方やそこで生きる人々及び様々な現象について理解を深める。また,課題解決のための方法について知る。
2.国際理解・人間理解・理数探究に関わる現代的な諸課題から問いを見いだし,その解決に向けて仮説を立てたり,調査のために様々な方法を実践したり,得た情報を基に考えたりする力を身に付けるとともに,考えたことについて根拠を明らかにしてまとめ,表現し,異なる文化・背景を持つ他者と共有してディスカッションする力を身に付ける。
3.国際理解・人間理解・理数探究に関わる現代的な諸課題の解決に主体的・協働的に取り組むとともに,多様な文化・背景を持つ他者と互いのよさを生かしながら,自ら社会に参画しようとする態度を育てる。
 以下に,6年間の活動の概要図を示す。

 特に後期課程での「国際教養」では,4年次にPersonal Project(PP)という個人研究(プロジェクト),5年次・6年次に課題研究を実施している。ここでは,エネルギー,防災,国際理解,持続可能な生産と消費,貧困といった,ユネスコスクールとしての様々な活動分野をテーマとして様々な課題研究が行われている。それらの研究成果は,校内で開催されている課題研究コンテスト等を通して共有が図られている。

来年度の活動計画

平成30年度までと同様に,学習領域「国際教養」を実施していく。

 具体的には,以下のことを重視して行う。

前期課程では,現代的な諸課題について理解を深める際に生じる問いを追究しながら,文献調査・量的データ分析(アンケート調査)・質的データ分析(インタビュー調査)・現地調査(理数探究フィールドワーク)の一端を実践するとともに,課題発見のための技法なども学習する。その際の問いを持つ視点として,これまで以上にSDGs等を意識できるようにし,ローカルな問題意識だけでなくグローバルな問題意識を持てるようにする。
4年生では,各自の興味・関心や問題意識に基づき,また,前期課程で学習してきた課題解決のための方法(研究方法)を統合して活かす場,またこれまでに培ってきたスキルを活用・伸長する場として, Personal Project(PP)に取り組む。その成果も積極的に発信する。
5年生・6年生では,これまで学習・探究してきたことの集大成として,各自の問題意識に基づいて「課題研究」に取り組む。成果を積極的に発信し,社会に貢献するところまでを目指す。