2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉

当校は、「ふるさと環境学習」を活動テーマとして、ESDを地域の自然と文化・伝統の魅力を体験・体感し、大切にしていこうとする子どもの育成を目標としている。

具体的には①飛渡川に関わる活動②地元の米・野菜づくりに関わる活動③ブナ林に関わる活動④地域伝統文化に関わる活動を行った。

  1. 飛渡川に関わる活動

学校の前を流れている飛渡川に棲息する生き物を調べたり、水質を調査したりした。学習の成果は、11月に開催した学習発表会で広く地域に発信した。また、飛渡川への鮭の遡上を目指し、卵を孵化させて飼育し飛渡川に放流する活動を行っている。3月まで育て、1匹でも多く放流できるように工夫して飼育している。

  1. 地元の米づくりに関わる活動

学校田と畑を使って、コシヒカリ米や野菜を栽培した。収穫した米や野菜は、「とおか市」や地元野菜直売所で販売をした。米や野菜の収益金の一部は、特別養護老人ホームや十日町病院の医療従事者の方へのプレゼントに充てた。

③ ブナ林に係わる活動

地元の自然観察指導員を講師に、ブナ林周辺の様々な動植物を観察したり、ブナ林で遊ぶ活動を行ったりした。ブナ林が葉に受けた雨水を細い枝、幹に集め根元まで運ぶ仕組や保水力について学ぶことができた。

④ 地元の伝統文化継承に関わる活動

地域のわら細工名人を指導者に招き、保護者や地域住民からも参加を募り、子どもたちと一緒に草履やわらじ作りを行った。同日、小正月行事である「さいの神」を行った。本行事では、五色の紙「オンビロ」を飛ばす飛渡固有の伝統文化が残っている。地元の方を講師に招いて、作り方を学び、地元の伝統を引き継いでいけるように活動した。

来年度の活動計画

令和3年度は、米や野菜栽培に係わる活動に重点を置いて活動を進める。

米や野菜栽培に関わる活動では、地元食農会(食と農を考える飛渡の会)や地域おこし協力隊、ボブ・ファーム等と連携を図り、飛渡の米や野菜の良さを広く発信する活動を充実させる。学校田や畑で栽培活動を行う際、地元農家から指導を受けながら安全でおいしい米や野菜が収穫できるようにする。収穫した米や野菜は、「とおか市」や野菜直売所で販売し、飛渡産の農作物の良さを広く発信する。

その他にも、「飛渡川活動」「サケの飼育」「ブナ林活動」「地域の伝統行事」を行い、環境保全や地域伝統行事の継承を視点とした活動を充実させていく。