2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 人権

本校は1983年の開校(普通科開設)当初から「協調性と国際感覚豊かな人間の育成」を教育理念・目標の一つとしており、1984年には全国で初めての国際科を開設した。韓国の歴史を学び慶州とソウルの姉妹校生徒と交流する目的で、1985年には韓国研修旅行も始めている。ユネスコクラブ設立も国際科開設後すぐのことで、帝塚山学院中学校高等学校が長くユネスコ共同学校として活動してきたことの伝統と経験を引き継いでいる。

その後、地域のロータリークラブの支援を得てインターアクトクラブの活動を始め、国際交流やボランティア活動に生徒と共に参加してきた。日本赤十字社大阪府支部による青少年赤十字活動にもかかわってきた。また、2012年からはユネスコスクールとして、府内のユネスコスクールと連携し、気仙沼でのボランティア活動・韓国研修・ワンワールドフェスティバルへの参加なども続けてきた。

老人ホームでのお手伝い、全日本高校模擬国連への参加、堺の歴史・文化について発表する堺市主催の「日本と世界が出会うまち・堺」への参加なども独自に続けてきた。

2019年には校内分掌として国際教養部を設立し、大阪府主催のホーチミン派遣事業にも生徒や教員を参加させることができた。国際教養部は、「世界で学び、内に秘めた個性と才能を引き出そう」という方針で、生徒に短期・長期の留学機会、留学生の受け容れ、交流校・姉妹校の開拓などに尽力している。

この1年間に限定すると、留学生派遣・留学生受け容れ・海外研修旅行・インターアクトクラブの活動などが新型コロナの影響でほぼ止まってしまい、ユネスコスクールとしての活動は残念ながら低調であった。

現在、堺市在日外国人教育研究会の協力を得て約10か国の民族衣装を借り、外国の文化について紹介する校内発表会にむけて、様々な準備をしている。写真は、その準備作業の様子である。(発表は1月29日~2月5日であるため、当日の写真は添付できない。)今回の取り組みは、【ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野】のうち、③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重と強くかかわる内容といえる。

来年度の活動計画

留学生の受け容れが再開される予定であるので、留学生本人とも相談しながら、留学生出身国について歴史や文化を学ぶ、日本の歴史や文化を体験してもらう、友達になるなどの目的にかなう交流活動をしていきたい。

新型コロナの影響を抜きにして考えることは難しいが、インターアクトクラブの活動が再開できれば、SDGsにかかわる内容について講演を聞く、グルーブワークをする、海外研修により交流・異文化理解を深めるなどの活動ができる。

ユネスコ部・インターアクトクラブとして何をするかは部員と相談しながら決めることになるが、ユネスコスクールとしての活動の充実について、管理職ともさらに検討を重ねる必要がある。