2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, その他の関連分野

本校は、「人類の知的及び精神的連帯」を活動テーマとして、ESDを平和の担い手を育成する教育と捉え、ESDの実践を通して異文化への理解と敬意、人権尊重の強い心を育成することを目標とした。

具体的には、国際教養部(分掌)、国際英語コース(普通科の中のコース)、ユネスコ部・インターアクトクラブなどを通して、①生徒に国際交流や異文化学習の機会をできるだけ多く用意することと、②生徒に被災者支援のボランティア活動や募金活動などの機会をできるだけ多く用意することに努めている。

①  異文化理解に係わる活動

今年も4月から2名の留学生を受け入れた。カナダとドイツから留学生を迎えた。それぞれ高校1年生と2年生に所属し、2学年にまたがって留学生と交流できるようにしている。ドイツからの留学生は管弦楽部に所属し中学1年から高校2年まで様々な学年と交流した。ユネスコ部でも二人の歓迎交流会を開いている。

10月下旬に高校2年生全員がシンガポールを訪ね、現地の学生と意見交換をしている。また、イスラム教やヒンズー教などについての理解を深めた。

10月末には内閣府主催の「東南アジア青年の船」一行(30)を受け入れて交流し、東南アジア諸国についての理解を深めた。

10月末から11月にかけて、大阪府下のユネスコスクール3校から生徒を韓国の城南市で開かれた国際ユースカンファレンスに派遣した。日本、韓国、アメリカ、ドイツ、南アフリカの高校生と一緒に環境問題の解決にむけて、活発に意見交換をした。

1月には大阪府主催の「ホーチミン高校生派遣交流事業」に参加した。事前に「大阪観光の魅力」や「大阪府の防災体制」について学習し、それらについてホーチミン市内の大学生・高校生にプレゼンテーションをおこなった。

②  被災地支援に係わる教育

7月に大阪府下のユネスコスクールが合同で気仙沼・三陸町を訪問し、被災者から聞き取りをしたり、海を恐れるようになった子どもを支援するための現地NPOに協力して、他の草取り作業を手伝うなどのボランティア活動を行った。

9月初めには、箕面ユネスコ協会の方とともに岡山県倉敷市真備町を訪ね、2018年の洪水で被災したご家庭の清掃活動などをおこなった。

9月半ばには文化祭で吉備町の現状を伝え、募金活動もおこなった。

来年度の活動計画

2020年度も、大阪府下のユネスコスクールの連帯を大切にしたい。7月の気仙沼ボランティアには、すでに参加希望者が集まりつつあり、4月以降新入生を迎えてさらに増やしていきたい。

様々なボランティア活動については、過去数年間続けてきたように、12月のワンワールドフェスティバル・for youth2月のワンワールドフェスティバルでも発表する予定である。

ボランティア活動はしても、ESDパスポートに記入し、「ボラン」をためるという活動にはやや淡白であったが、2020年度は大阪府下のユネスコスクール担当者で話し合い、てこ入れすることになっている。本校においても、ユネスコ部・インターアクトクラブだけでなくボランティア部にも呼び掛けて、ESDパスポートの取り組みを広げたい。