2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉

本校は、「徳・知・体の調和がとれ、次代を切り拓く高い志を持つ生徒の育成」を教育目標としており、その目標達成のためにESDを実践し、問題解決的な学習を行うことで生徒の育成に努めている。身につけさせたい力として、将来にわたって持続可能な社会づくりに向けての知識や価値観を持ち行動できる力、体系的な思考力、情報収集・分析能力、コミュニケーション能力の育成を目指すこととしている。
具体的活動として、①地域の文化財についての学習(活動) ②職業についての学習 ③保育学習の活動を行った。
① 地域の文化財についての活動 (SDGs 11)
【第1学年】「地元炭鉱に関する場所をフィールドワークしよう」
○学習のねらい
本校の周辺には炭鉱に関連した場所が数カ所あり、その場所を訪れ、見学し、その場所の歴史に触れることで懸命に炭鉱
で働く人達の様々な苦難を知り、そのような状況の中で炭鉱としての産業が大牟田を発展させてきたことに気づいてい  く。

○具体的な学習内容
・炭鉱学習のオリエンテーション
・炭鉱関連施設へのフィールドワーク(5カ所)
・大牟田の炭鉱と人権の歴史(家の人、近所の人への聞き取り)
・与論会との交流

② 職業についての学習 (SDGs 8、13)
【第2学年】「働くことの意義を学ぶ」
○学習のねらい
現在、職場体験活動が制限されている中、今後進路を選択をしていくうえにおいて、「働くこと」を実感させ、いろいろな職業の人達との交流より、これからの進路についての理解を深める。
○具体的な活動
・いろいろな職種の方達をグループに分け、学校に訪問していただいたり、リーモートを利用したりして、交流する。
(NTTグループ、教員グループ、災害グループ、共創センターグループ)
・昨年実際に経験した豪雨災害に対し、そこで「働いている人」の活動やその時の思いを聞き、緊急時と平時の仕事につい
て理解する。(消防、地域包括支援センター、社会福祉協議会、建築住宅課、防災対策室)

③ 保育学習 (SDGs 3)
【第3学年】「命の大切さや思いやりの心を育む幼児との触れ合い体験」
○学習のねらい
保育施設において、幼児の観察を通して自分の育ってきたことを振り返り、命の大切さを確認し、幼児理解を深める。また、自分で作成した手作りのおもちゃなどで触れあうことで思いやりの心を持つことに気づく。
○具体的な活動
・各学級毎に保育施設を訪問し、幼児と触れあう。(室内遊び、外遊び、お礼とお別れ)
・体験で学んだことをレポートにまとめる。

来年度の活動計画

・新型コロナ感染症対策として総合的な学習の時間が制限され、年度計画を変更しなければならないなかでの活動となった。次年度もこのような状況が続くと予想されるが、体験的活動ができる工夫をしながらの計画となる。
計画の重点として、「学びの旅」を柱として、3年間で問題解決能力、学び方、主体的態度、自己の生き方を考える力を各学年においてSDGsを目指した学習をESDを通して実施し、持続可能な社会の創り手としての意欲と実践力を育成する。
また、様々な人とかかわるような体験活動を設定し、地域のひと・もの・こととの連携を深めていき、学習の成果を地域や保護者に発表する場を設定し、それを評価につなげていく。