2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災

本校は、「自分の命は自分で守る」を活動テーマとして、防災教育をESDと捉え、年間を通して実施した。この実践を通して児童の「考えて行動する力」を育成し、地域の共助、自助の担い手を育てることを目的とした。

具体的には、地域人材や専門家との連携を柱に、①砂防教育、②命を守る訓練、③全校防災の日(噴火想定訓練、防災学習)を行った。

 

①砂防学習

4年生の児童が年間を通して取り組む。この地域は水害の被害を受けた歴史があり、砂防ダムが点在している。児童の身近にある砂防ダムの役割やこれまでの歴史等を学びながら、地域における防災の取り組みについても知ることができる内容になっている。活動は、地域で起こった水害について地元の方から話を聞く会、地域の砂防巡り、防災科学技術研究所の専門員の方の講演会などである。また、京都大学防災研究所の協力により、「土砂災害の仕組みを知る」「クロスロードゲームに挑戦」などのテーマで学習会を実施した。

②命を守る訓練

命を守る訓練(避難訓練)では、自分で考えて行動する力を養うことをねらいとし、毎年約10回の訓練を実施している。今年度は、特に予告なしで実施する訓練を増やした。訓練後には、委員会の児童を中心に振り返りの会を行い、良かった点、迷ったことなどを交流し、訓練を自分事として考える機会を設けた。消防署と連携した訓練も行い、同日に高学年を対象に消火器訓練や救急救命講習会も実施した。

③ 全校防災の日(噴火想定訓練、防災学習)

毎年「焼岳噴火想定訓練」が行われ、スクールバスを利用した避難などを実施する。昨年度までは地域の訓練に参加していたが、今年度は学校独自で実施した。また、この日は学年に合わせて防災学習を実施した。全て外部の講師を迎え、充実した学習活動となった。1~2年は「防災の基礎(講師:防災士)」というテーマで、災害への備えについての学習をした。3~4年は毎年行っている「DIG訓練(講師:防災士)」の活動をした。地域の地図を見ながら、危険だと思われる場所について考えることができた。5~6年は、「火山学習(講師:金沢大学教授)」を行い、火山が噴火するしくみなどを実験を通して学ぶことができた。これらの学習は、毎年継続して実施しており、専門的な立場の方から学ぶ貴重な機会となっている

来年度の活動計画

・砂防学習(4年)

栃尾洞谷災害について聞く(講師:地域人材)・奥飛騨さぼう塾訪問及び砂防施設巡り(講師:国交省神通川水系砂防事務所)・砂防講演会(講師:防災科学技術研究所専門員)※以上は、NPO法人神通砂防の協力による。

京都大学防災研究所による防災教育(土砂災害のしくみ、避難ってなんだろう、みんなで防災空日記、クロスロードゲームに挑戦、融雪型泥流と防災空日記)

・命を守る訓練

4月(地震)5・6月(火事)7月(地震・火事)8月(地震)10月(地震)

12月(地震・火事)1・2月(地震・火事)3月(地震・火事)

・全校防災の日(防災学習と噴火想定訓練)11月

防災学習:低学年「防災の基本」、中学年「DIG訓練」、高学年「火山学習」