2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

本校は、「自立・貢献」を学校理念としている。ESDの実践を通して「一人でもできる力」を育て、地域・学校・自分に誇りをもつ生徒の育成を目標とした。具体的には、郷土学習、地域貢献、平和学習を柱に、①平和に係わる学習、②地域貢献に係わる活動、③地域の自然保護に係わる活動を行った。
① 平和に係わる学習
 広島への修学旅行を中核にすえ、社会科の歴史的分野との連携を図りながら平和学習を進めてきた。・2月に、満州開拓団として中国に行っていた地域の方からお話を聴いた。・5月に、広島では、被爆者の講話から学んだり、訪れている外国人に「平和とは何か」を英語で質問したりするなどの活動を行った。・学級にて自分の学習課題について発表をして学び合ったり、全校にて平和学習の発表会を行ったりすることができた。
② 地域貢献に係わる教育
 地域貢献をとおして、地域の実態を知るとともに、自分たちにできる貢献活動を考え、行動をすることを大切にした学習を行った。5月に、千町牧場肥料まきを行った。千町牧場は御嶽山と乗鞍が望める広大な牧場であり、全校生徒で300袋ほどの肥料まきを行った。美しい自然に抱かれ額に汗して働くことをとおして、ふるさとを愛する心を育むとともに貢献する意欲を向上させることができた。・10月に、朝日地区で行われる「ハロウィン祭りへの参加」するために、大カボチャの苗を学校の畑で育て、ランタンづくりに利用した。過疎地域における現状や活性化について知り、中学生の自分たちにもできることを考え、具体的行動をするとはどういうことか考えていくための基盤となった。・10月に、旧朝日村、旧高根村で開催される地区文化祭に参加し、劇、合唱、太鼓、統合前にあった各地区の中学校校歌等を披露した。地域住民の一員としての自覚を高めるとともに、地域活性化に貢献することができた。・12月には岐阜県八百津町出身で『酢ムリエ』として、世界で活躍する内堀光康氏に「郷土に誇りをもち,活躍する人材を育てる」をテーマに講演を開催し、生徒が自分の将来とふるさとの未来をつなげて考え、行動する思考をもつことができた。・1月には、ユネスコ・アジア文化センターの伊藤氏より、「朝日・高根における郷土学習の今後の展開、国際交流について」をテーマにお話しいただき、世界視野をもって、郷土教育発展させていく予定である。
③ 地域の自然保護に係わる活動
 自然体験とそれを支える方々からの学びをとおして、地域の自然に興味をもつとともに、ふるさとの自然を守っていこうという心情を育てている。そのため地域講師を招き、事前学習で実践への価値を理解したうえで体験学習を行った。春には、龍巌山と日の観ヶ岳を登山した。ふもとの長圓寺では、地域のようすを学ぶとともに生徒が採取した山菜の調理も学び実践した。・夏には外来生物全般やその影響、駆除の方法について学び、地域の方々とともにオオハンゴンソウの駆除を行った。また、川の流れや影響、水生生物などについて学び、飛騨川で体験を行った。・秋にはツリークライミングを行った。地域講師からふるさとの森林の特徴やその保護の方法を学ぶとともに、ツリークライミングを体験した。

来年度の活動計画

○地域の自然保護、自然理解に係わる活動
 自然講話、自然体験学習、龍厳山登山、日の観ヶ岳登山、外来性植物の駆除、清流体験、ツリークライミング、国際交流をとおしてふるさとのよさを見直す。

○地域貢献に係わる学習

 地域イベント(ハロウィン祭りへの参加)、地域文化祭(朝日伝統文化祭・高根文化祭)と本校清流祭の共同開催、飛騨牛講話、千町牧場肥料撒き、国際交流をとおしてふるさとの未来を考える。

○平和に係わる学習

 平和講話、修学旅行事前学習、平和学習の発信・平和学習の成果発表、福祉・募金活動、国際交流をとおして平和に対する考えを深める。