2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境, 減災・防災

当校は、「ふるさと大好き、高根っ子」を学校理念として、ESDの実践を通して、地域のよさを知り、地域とともに生きる力の育成を目標とした。

具体的には、生物多様性、環境、防災を柱に、①西七根海岸で産卵するアカウミガメの産卵環境を保全する学習、②西七根海岸にかかわる全校行事、③防災にかかわる学習、④地域の方とかかわる活動を行った。

① 表浜の西七根海岸で産卵するアカウミガメの産卵環境を保全する学習

・4年生総合的な学習「アカウミガメ守り隊」

出前授業や専門家を講師に招き、アカウミガメの産卵環境を保全していくための学習を行った。3年生や保護者を教室に招き、グループごとに、アカウミガメについての調べ学習の発表を行い、表浜の環境保全を呼びかけた。

②表浜の西七根海岸にかかわる全校行事

・全校での西七根海岸の530運動

全校児童、PTAとともにアカウミガメの産卵地である表浜をきれいにしようと、「西七根海岸のクリーン作戦」として530(ごみゼロ)活動を行った。

・地域の方の協力による「地引き網の会」

高根小学校では、毎年10月に、西七根海岸で「地引き網の会」を行っている。この会は、地域の人の協力により、昭和52年から続く本校の恒例行事である。海岸に着き、「地引き網」の詩を全員で群読した後、地引き網を行った。今年は、タツ、イカ、ワタリガニなどが少ししか網にかからなかったが、「地引き網の会」を通して、子どもたちは、表浜の海のすばらしさを実感し、ふるさと高根を大切にする気持ちが育っている。

③ 防災にかかわる学習や活動

・6年総合的な学習「災害について学ぼう」

教育委員会による出前講座「火災について学び、体験しよう!」、「災害について考えよう」等で、専門家の話を聞き、災害について学んだ。その後、高根校区での避難の仕方等についてさまざまな調べ学習を行い、まとめた。

・津波発生時の避難訓練

海岸からの避難訓練活動は、平成24年に始まり、保護者にも参加を募り、子どもたちと一緒にたくさんの保護者も海岸からの避難を体験してきた。本年度も保護者とともに、高低差約60mの道を2㎞ほど登り、学校まで全校児童が避難した。この訓練を通して、自分の命は自分で守る意識を年々高めている。

④ 地域の方とかかわる活動

・感謝の会

学校で行われている教育活動に協力や支援をしていただいている地域の方々や保護者に対して感謝の気持ちを表す会を行った。感謝の手紙を全校で書き、手作りのプレゼントを渡している。

来年度の活動計画

総合的な学習の時間の中で、3年生に「地元の産業を知る学習」4年生に「将来の校区」「アカウミガメに関する学習」、5年生に「高根のお米」6年生に「防災に関する学習」を位置づけようと考えている。その中で、地域の方々を講師に招いたり、市の出前授業等を行い、専門家から最新の話を聞いたりして、調べ学習を行ったりしている。それをもとに子どもたちが地域の現状や自然、今、そして、将来に自分たちにできること、自分たちの校区に災害が起こったらなどの課題を見つけ、それらを考える学習を行っている。また、各教科や学校行事、特別活動をかかわらせながら、教科横断的な指導を行っている。