2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は,「ふるさと大好き 高根っ子」を学校理念に,ESDの実践を通して,地域のよさを知り,地域とともに生きる力の育成を目標とした。

具体的には,地域,防災,環境を柱に,①地域の方と関わる活動 ②防災に関わる学習 ③西七根海岸で産卵するアカウミガメに関する学習を行った。

  • 地域の方と関わる活動

社会科や総合的な学習の時間の学習では,養鶏場(3年)胡蝶蘭の栽培(4年)米作り(5年)などで地域の方に講師になっていただき,見学や体験をしながら,地域の方々の工夫や努力などについて学んだ。学校での教育活動に協力や支援をしていただいている地域の方々や保護者に対して,感謝の気持ちを表す会(感謝の会)を毎年2月に行っている。感謝の手紙を全校で書き,収穫した米や手作りのプレゼントを渡している。また,栽培して開花した胡蝶蘭は,大切な人に贈ったり,地域の宣伝活動に使ったりしている。

  • 防災に関わる学習

海岸からの避難訓練活動は,平成24年から行われている活動である。海岸での530活動時に地震が起き,大津波が起こることを想定している。保護者にも参加を募り,子どもたちと一緒に海岸からの避難を体験している。

子どもたちは「自分の命は自分で守る」の合言葉通り,海岸からの急な坂道を全力で駆け上がっている。本年度は,直前に土砂崩れにより道路が通行止めとなり,やむなく中止とした。

  • 西七根海岸で産卵するアカウミガメに関する学習

総合的な学習「アカウミガメ守り隊」で,図書資料やインターネットを使ってウミガメについて調べた。さらに,市の出前授業を受けたり,アカウミガメ実態調査員の方の話を聞いたりして,産卵環境を保全していくための学習を行った。そして,わかったことをグループごとに新聞にまとめ,アカウミガメにやさしい海岸の環境保全を呼びかけた。

来年度の活動計画

本年度の実践を受けて,来年度も地域のよさを知り,地域とともに生きる力の育成に取り組んでいきたい。3年「地域の産業」,4年「環境」,5年「食」,6年「防災」をテーマとし,総合的な学習の時間に取り組むことにしている。地域の方々を講師に招いたり,市の出前講座等を利用したりして,各教科や学校行事,特別活動と関わらせながら,教科横断的な指導を行う。本年度,コロナ感染予防のために開催できなかった集会活動や学校行事にも積極的に取り組んでいきたい。子どもたちが地域の現状を知り,将来自分たちができることは何かを考える機会になればと考えている。