2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 福祉

本校は,「自ら学ぶ意欲と豊かな心をもち,ともに持続可能な社会を創る子どもの育成」を学校教育目標に掲げ,ESDを,子ども達が自他の幸せ,社会全体の幸せを追求しながら持続可能な社会の創り手としての資質能力を身に付けていくための教育と捉え,SDGs3・11・13・15などを目標に,①環境教育・福祉教育,②世界遺産・地域遺産学習,③減災教育に取り組むようにしている。

①環境教育・福祉教育(SDGs3・11・13・15)

子ども達は,学校や校外の花壇で花を育て,育てた花を身近な人々に贈るなどの「フラワータウンプロジェクト」の活動に取り組んでいる。令和2年7月豪雨の際には,水害の被害が大きかった市内の学校の子ども達を励まそうと花を贈った。また,花いっぱい運動に取り組む市内の学校とオンラインで交流したり,同じ中学校区の学校と一緒に大牟田市の花・ヤブツバキの植樹をしたりするなど,活動をつなぎ,ひろげていった。「フラワータウンプロジェクト」とともに,ビオトープづくり,「STOP!地球温暖化」などの学習も行い,自然と人が調和した持続可能な社会のあり方について考え,行動した。

②世界遺産・地域遺産学習(SDGs11)

子ども達は,地域の歴史・産業・文化等を調べ,調べたことを表現する活動を行った。6年生は,ユネスコ世界文化遺産に登録されている三池炭鉱関連資産について,炭鉱で働いた人々の手記を読み,大牟田のまちの発展に尽くした人々の思いに触れ,考えたことを新聞に表現し,市民に向けて発信した。子ども達は,自分達が住むまちへの愛着や誇りを深め,まちの発展を願って行動した。

③減災教育(SDGs11)

子ども達は,減災カルタで自然災害や減災の知識を学んだり,非常用持出袋の中身を考えたり,登下校中に大雨に遭った時の危険箇所や避難場所について実地調査をしたりするなどの活動を通して,自他の命を守る行動と災害に強いまちづくりについて学んだ。

来年度の活動計画

 次の点から指導の改善充実を図る。

ア.身近な地域社会とのかかわりから課題を発見し行動する,SDGsから世界全体の課題に気付き行動する,というように,子どもが自ら課題を見いだし,それが行動化につながるよう単元の学習の導入を工夫する。

イ.単元のねらいを,新学習指導要領の学力の3つの柱にもとづいて設定し,ESDで身に付いた学力を明らかにする。

ウ.オンライン学習(交流),同じ中学校区の学校との協働学習を促進し,子ども達が活動を広げていくことができるようにする。

エ.専門家・関係団体・企業との連携により,子ども達が豊かな学びを体験するようにするとともに,様々な立場の人々と協働して持続可能な社会を創ろうとする態度を育てる。