2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

本校は、「まちを愛し、まちのために、まちの人々とともに行動する子どもの育成」をESDの目標として、ESDを子どもがまちづくりに参画・貢献する力や態度を身につけるための教育と捉え、ESDの実践を通して、未来像を予測して計画を立てる力、コミュニケーションを行う力、他者と協力する態度、進んで参加する態度の育成を目標とした。
 具体的には、SDGs11、SDGs3、SDGs9、SDGs17を目標に、「花でつながるあたたかいまちづくり」「歴史と文化を大切にするまちづくり」「安心してくらすまちづくり」を柱にした①福祉教育、②世界遺産・地域遺産学習、③防災学習を行った。
①   福祉教育(SDGs11、SDGs3)
「花でつながるあたたかいまちづくり」を目指し、子ども達は、学校の近隣の人々とともに駅前や国道沿いのロータリーの花壇に花を植えて世話をしている。また、「大正フラワーフェスティバル」を開催し、保護者や地域の方とともに校庭の花木のクイズラリーをしたり、「子ども花屋」を開いて育てた花苗を販売したりして、住民との交流を深めながら、地域全体で花を育てる取組をしている。さらに、保護者やお世話になっている地域の方に育てた花苗をプレゼントしたり、お世話になった人々に折り紙の花と手紙を届けたりするなど、人の心にも花が咲くようなまちにしようと活動している。
②   世界遺産・地域遺産学習(SDGs11、SDGs9)
「世界と文化を大切にするまちづくり」を目指し、子ども達は、地域の歴史と文化を調べ、調べたことを身近な人やに説明・紹介する活動を行った。6年生は、世界遺産学習を中心に進め、市内にある世界遺産の特徴や価値を紹介する新聞を作成し、校区にある駅を利用する人々に向けて配付活動を行った。また、修学旅行で世界遺産が校区にある長崎市の小学校を訪れて、お互いの世界遺産の交流を行った。
③ 防災学習(SDGs11、SDGs17)
 「安心してくらすまちづくり」を目指し、子ども達は、自然災害や防災の知識を学ぶととともに、学校で地震が起こったらどんな危険があるか校内を回って考えたり、登下校中に地震や大雨に遭った場合の危険箇所や避難場所を歩いて見て回ったりする活動を行った。さらに、気仙沼市の小学校の先生に来校していただき、東日本大震災時の話を聞いたり、地域の方とともに避難所を設営したりする体験活動も行った。

来年度の活動計画

「まちを愛し、まちのために、まちの人々とともに行動する子どもの育成」を目標として子どもがまちづくりに参画・貢献する力や態度を身につけるための教育をより一層推進する。そのために、SDGs11、SDGs3、SDGs9、SDGs17を目標に「花でつながるあたたかいまちづくり『大正フラワータウンプロジェクト』(SDGs11、SDGs3)」「歴史と文化を大切にするまちづくり『世界遺産のあるまち・おおむた発信プロジェクト』(SDGs11、SDGs9)」「安心してくらすまちづくり『命を守る防災プロジェクト』(SDGs11、SDGs17)」の3つの教育プロジェクトを柱とし、子どもが社会とつながりながら主体的に学び、行動するカリキュラムの充実を図り、家庭・地域・行政と連携してさらに充実し、取り組んでいく。