2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

本校は、「世界で信頼され尊敬される品格と豊かな国際感覚・人権感覚の醸成」を学校目標のひとつとして、ESDを持続可能な平和な社会の実現を目指す教育と捉え、ESDの実践を通して、「協働して課題を解決でき、お互いの文化を尊重しながら生きる力」の育成を目標とした。

具体的には、国際理解、人権、環境、伝統文化を柱に、①国際理解・国際交流に係わる活動、②人権・平和に係わる教育、③環境・エネルギーに係わる学習、④伝統文化に係わる活動を行った。

   国際理解・国際交流に係わる活動

海外にルーツを持つ生徒が、常に20名前後在籍しており、諸外国からの長期短期留学生も、毎年5~10名程度在籍している。海外研修の機会も多く、一年を通じて、常に異なる文化を背景とする生徒と触れ合うことによって、様々な課題に対して協働する環境を創出している。本校の生徒にとって、多様な文化を認め合い尊重し、協働するのは日常的なことである。

  人権・貧困・平和に係わる教育と活動

総合的な学習の時間で、さまざまな分野で活躍する講師の講義を受け、人権、貧困、平和などについて学び、調査等をしている。また、カンボジアへのスタディツアーで、児童労働や人身売買、平和について学び、スタディツアー参加者と参加できなかった生徒が、その学びを共有して学びあい、平和で平等な世界を希求する心を育てている。

   環境・生物多様性・エネルギー・減災に係わる学習

文科省指定のSSHの取組をきっかけに、環境や生物多様性、エネルギーについて学校全体で学ぶ機会が多い。英語の授業でも、エネルギー問題に関してのディベートをすることを通して、環境についてもリサーチなどをして、生徒同士で学び合っている。

   伝統文化・文化多様性に係わる活動と学習

伝統芸能、韓国文化研究、中国文化研究、英語クラブなどの部活動があり、日本の伝統文化のみならず、異なる文化にルーツを持つ生徒たちの伝統文化や芸能についても、学び合い、伝統を継承する心を育てている。

来年度の活動計画

令和2年度においても、これまで同様に、いままで培ってきたものをさらに充実、深化させていく計画である。

つまり、ユネスコの掲げる活動のテーマ(国際理解、国際交流、平和、人権、環境、伝統文化、教育等)を日々の教育活動の中で実践することを通じて、持続可能な平和な未来に貢献できる人材を育てることを目標とする。

そして、学校経営計画の柱のひとつとして「世界で信頼され尊敬される品格と豊かな国際感覚・人権感覚の醸成」をめざすことを掲げる。ESDを持続可能な平和な社会の実現を目指す人材を育てる教育と捉え、ESDの実践を通して、「さまざまな文化背景をもつさまざまな人間と協働して課題を解決でき、お互いの文化を尊重しながら生きる力」を育成することを目標とする。

具体的には、①国際理解・文化多様性・国際交流に係わる活動、②人権・貧困・平和に係わる教育、③環境・気候変動・生物多様性・エネルギーに係わる学習、④伝統文化に係わる活動を行う計画である