2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 貧困

本校は、「1. 他者に奉仕できる人間になる」、「2. 知的で品格のある人間になる」、「3. 自由と規律を重んじる人間になる」、「4. 世の中に流されない凜とした人間になる」、「5. 平和をつくり出し、発信する人間になる」を教育目標としている。ESDを世界平和実現のための重要な柱と捉え、ESDの実践を通して、広い視野で考え主体的に生きる力の育成を目標とした。
具体的には、キリスト教教育、平和学習、国際交流・国際教育活動を柱に、①土曜集会プログラム、②ARE学習、③海外姉妹校からの留学生受け入れプログラム、④生徒による国際交流グループ(SMIS)の活動を行った。例年実施してしている「長崎・沖縄への修学旅行」と「海外(主に姉妹校)への留学生派遣プログラム」は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により実施を取り止めた。

① 土曜集会プログラム
対象:中学校・高等学校全生徒
実施回数:月に1回 ※今年度は臨時休校や分散登校があったため、後期のみ実施
主な内容:
・一般社団法人フードバンク・子ども食堂八王子代表理事 國本康浩氏による講演(オンライン)
・日本オルガニスト協会会長 岩崎真実子氏による演奏と講演(オンライン)

② ARE(ASK・RESEARCH・EXPRESS)学習
自らの問いを調べてまとめることにより自学自習能力を養うことを目的としている。中学1年生は、地域の課題について調査、分析した結果をレポートにまとめ、パワーポイントを使って発表した。中学2年生は、長崎修学旅行の準備学習として、原子力爆弾についての調べ学習を行った。中学3年生は、「平和と人権」をテーマに、2年時に引き続き、原爆や戦争を生み出す社会について学習したほか、ハンセン病患者を隔離した歴史についても学び、一人一人が個人として尊重される社会のあり方について考えた。

③ 海外姉妹校からの留学生受け入れプログラム
派遣元:St. Stephen’s Episcopal School(アメリカ・テキサス州)※姉妹校
人数:生徒1名
期間:9月~次年度6月
内容:本校生徒宅にホームステイをして、学校生活や休日を共に過ごした。

④ 生徒による国際交流グループ(SMIS)の活動
SMIS(St. Margaret’s International Society)では、主に下記の活動に取り組んだ。
・模擬国連活動
年間を通じて模擬国連演習を行ったほか、第4回全国高校教育模擬国連大会にも参加し、世界の諸問題を解決するための意識・態度・能力を
身に付けるよう努めた。
・書き損じハガキの回収
昨年度に引き続き、年賀状の書き損じの提供を全校生徒に呼びかけ、年明けに回収し、ユネスコ協会に届けた。
・「SMIS新聞」の作成
本校に派遣されてきた留学生へのインタビュー記事などを壁新聞に掲載し、全校生徒に国際プログラムへの興味を喚起した。
・オンラインによる海外姉妹校との交流
互いにキャンパス紹介ビデオを作成し、オンラインで視聴して交流を深めた。

来年度の活動計画

キリスト教を基盤とする学校として、土曜集会や礼拝を通して、平和を愛する心を育み、平和をつくり出し発信できる者へと成長するための活動を継続させていく。また海外の姉妹校(アメリカ2校、ニュージーランド2校、フィリピン1校)ともさらに交流を深め、広く世界に目を向け、世界的な視野に立って諸問題の解決にあたる意識・態度・能力を育むことを今後も目指す。具体的には、模擬国連活動を活発化させたり、ARE学習をさらに充実させたりすることで、自分の力で課題を発見しそれを解決する力を養う様々なプログラムを実施していきたいと考えている。