2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

本校は,「共生教育の推進」を活動テーマに掲げている。そして,ESDを「人とのかかわりを通して,社会的な意識を高め,社会に参加できる態度を育むこと」と捉え,ESDの実践を通して,子どもたちの社会におけるコミュニケーション力の育成を目標とした。

具体的には,「共生教育」,「地域交流」,異年齢集団での活動である「なかよしタイム」を柱にしている。本年度は,コロナ禍ということもあり,これまでの活動の取り組み方法からの見直しが図られ,写真や手紙を用いた交流等を取り入れるようにした。

本報告においては,本年度取り組んだ「共生教育」,「地域交流」について報告する。

 

◯ 交流ポストを活用した共生教育(小学部)

附属岡崎小学校の児童との交流を行った。コロナ禍ということもあり,直接的な交流が難しかったため,隣接する附属岡崎小学校との間の場所に,ポストを設置して,手紙のやり取りを通しての交流を行った。このポストについては,飾りを本校の児童と附属岡崎小学校の児童が分担して作製するようにした。完成したポストを見て,本校の児童の手をたたいて喜ぶ姿や,「みんなでつくったね。」と話す姿が見られた。また,ポストに入れた手紙がなくなっているのを見て,「読んでくれたかな。」と話す姿も見られ,附属岡崎小学校の児童を意識する機会となった。

 

◯ 「作業学習を通した地域交流」(中学部・高等部)

地域のカフェに作業製品の販売スペースを設けてもらうようにした。そして,生徒は定期的にカフェに出向き,販売状況を確認して製品の補充を行ったり,店主に販売状況を伺ったりした。店主のお話を伺う機会を設けたことで,国語の授業で相手を意識した話し方を学習する目的につながった。また,地域のどんな方が作業製品を購入してくださっているかを知ることができ,地域社会を意識することができたとともに,作業学習での意欲向上にもつながった。そして,より丁寧な製品作りをしようという意識を高めるきっかけとなった。

来年度の活動計画

本年度の反省を踏まえ,来年度は,以下の点に重点を置き,実践したいと考える。

・ 「共生教育」において,本校の子どもたち,教職員,保護者の意識だけでなく,相手校の児童・生徒,教職員の意識にも変化が出るよう,対象を広げた交流となるよう取り組んでいく。また,新たな交流先についても開拓していけるようにしていく。

・ 「共生教育」,「地域交流」について,コロナ禍が続いている中で実施できる交流方法について検討し,活動を継続させていけるようにする。そのためにも,連絡調整等の打合せを密にしていく。