2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

本校は,「共生教育の推進」を活動テーマに掲げ,ESDを「人とのかかわりを通して,社会的な意識を高め,社会に参加できる態度を育むこと」と捉え,ESDの実践を通して,子どもたちの社会におけるコミュニケーション力の育成を目標とした。

具体的には,異年齢集団での活動「なかよしタイム」,「共生教育」,「地域交流」を柱に,以下の活動を行った。本報告においては,本年度取り組んだ附属岡崎小学校,附属岡崎中学校,近隣の小学校との「共生教育」について報告する。

 ○サツマイモを通した交流

附属岡崎小学校の児童とともに,昨年度と同様につるさし,いもほり,収穫祭を行った。年間を通して,同じペアで活動をすることができるように計画した。

・5月に行ったつるさしでは,附属岡崎小学校の子どもたちが積極的に話しかけたり,土を掘ることを手伝ったりする様子が見られた。また,名札を見て,本校の子どもたちがペアの子の名前を呼ぶ姿も見られた。

10月に行ったいもほりでは,ペアやグループで自然と手をつなぐ姿が見られた。また,一つのサツマイモを協力して掘り出し,大きなサツマイモを一緒に持ち上げて,「やったあ。」と言って喜ぶ姿も見られた。

・いもほりの2週間後に行った収穫祭では,やきいもを「どうぞ。」と言って渡したり,「おいしいね。」と顔を見合わせたりする姿が見られた。

○音楽の授業を通した交流

附属岡崎中学校3年生と本校の高等部,近隣の小学校5年生と本校の小学部の子どもたちで,音楽活動を通して,それぞれの子どもたちがお互いの好きなことやできることを知ったり,障害についての理解を深めたりして,一人一人の違いを認め合える心を育てようと計画した。

・活動の中で,互いに練習してきた曲「ビリーブ」を合唱したり,知っている曲「パプリカ」を一緒に踊ったりして笑顔で活動する姿が見られた。また,附属岡崎中学校へ本校職員が出向きを講義する時間をもったことで,附属岡崎中学校の子どもたちが積極的に本校の子どもたちにかかわる姿につながり,本校の子どもたちも楽しんで活動する姿が見られた。

来年度の活動計画

今年度の反省を踏まえ,来年度は,以下の点に重点を置き,実践したいと考える。

・「共生教育」において,本校の子どもたち,教職員,保護者の意識だけでなく,相手校の児童・生徒,教職員の意識にも変化が出るよう,対象を広げた交流となるよう取り組んでいく。

・「共生教育」,「地域交流」について,近隣の小学校との交流を広げ,より地域との交流を深め,充実した交流となるよう,交流形態を工夫したり,連絡調整を密にしたりしていく。