2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉, その他の関連分野

本校は,「共生教育の推進」を活動テーマに掲げ,ESDを「人とのかかわりを通して,社会的な意識を高め,社会に参加できる態度を育むこと」と捉え,ESDの実践を通して,子どもたちの社会におけるコミュニケーション力の育成を目標とした。

具体的には,異年齢集団での活動「なかよしタイム」,「共生教育」,「地域交流」を柱に,以下の活動を行った。本報告においては,本年度取り組んだ「共生教育」について報告する。

 

○サツマイモを通した交流

附属岡崎小学校の児童とともに,つるさし,いもほり,収穫祭を計画した。昨年度は,コロナ禍ということで実施を見送ったが,今年度は対策を行い,できる限り実施していくことにした。

・5月には,つるさしを計画したが,緊急事態宣言下ということで,別々につるさしを行うことにした。つるさし後は,本校の児童生徒がサツマイモの成長の様子を手紙で伝えたり,日々の生活の様子を写真や動画で伝えたりすることで交流を進めていった。また,附属岡崎小学校の児童も,本校の畑に来て,草取りや水やりを行った。

・10月に行ったいもほりが初めて対面で活動できる場となった。体育館で自己紹介をした後,一緒にいもほりを行った。高等部や中学部の生徒が,サツマイモが掘れなくて困っている附属岡崎小学校の児童に声をかける姿も見られた。また,待ち時間には体育館で一緒にゲームをして遊んだ。一緒に手をつないで体育館の中を移動したり,ボール投げをしたりする姿が見られた。

・いもほりの2週間後に行った収穫祭は,一緒にサツマイモを焼いて食べる計画であったが,雨天のため収穫祭が延期になり,一緒に活動することができなくなった。そこで,附属岡崎小学校の児童の分のサツマイモも本校の児童生徒が焼き,できた焼き芋を附属岡崎小学校に届けることで交流を行った。

 

○作業製品を通した交流

附属岡崎中学校の文化祭で,高等部の代表の生徒3名が作業製品の宣伝を行った。また,体育館の入り口に販売スペースも作り,代表の生徒が販売も行った。販売スペースには,作業学習で製品を作っている様子がわかる動画を流し,本校の生徒の頑張る姿を多くの方に見ていただいた。

来年度の活動計画

本年度の反省を踏まえ,来年度は,以下の点に重点を置き,実践したいと考える。

・ 「共生教育」において,本校の子どもたち,教職員,保護者の意識だけでなく,相手校の児童・生徒,教職員の意識にも変化が出るよう,対象を広げた交流となるよう取り組んでいく。また,新たな交流先についても開拓していけるようにしていく。

・ 「共生教育」について,その時の状況に合わせて交流方法を検討し,可能な限り実施した。「地域交流」については,コロナ前ほど実施ができていないので,活動を継続させていけるように,連絡調整等の打合せを密にしていく。