2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境

章南中学校のESD活動

<活動の概要>

・本校は「持続可能な学校・地域を構築する『ESD』の理念を核にして、『安全・安心な学校づくり』『誰にでも居心地のよい学校づくり』『生徒にとって誇りのもてる学校づくり』の3本の柱をもとに、学校・学年・学級経営を推進する」という経営方針を校長が明示し、環境教育を核として、学校教育全体でESD活動を展開している。

そこで本校では、①地元「汐川干潟を中心に据えた環境教育」、②ESDの視点を導入した授業づくり、③ESDの視点を導入したカリキュラム編成、④ESD推進のための組織的な取り組みを推進している。

 

 

①汐川干潟を中心に据えた環境教育(全校生徒・地域)

本校では「汐川干潟」を軸にした環境教育を推進している。具体的には「観鳥会」「環境学習デイ」「うなぎモニタリング(令和2年~4年計画)」などの現地学習を年間計画に位置づけ、それに向けた学習を総合的な学習の時間を活用して実施している。また、実施にあたり、豊橋市の環境保全課・農業支援課の方々、「汐川干潟を守る会」の方々、地元「汐川干潟を保全する会」のご協力をいただいている。地元団体、行政、企業が関わってくれたことで専門的な知見や物資面を含めた体制の協力、昔の干潟の様子を教えていただける地元の方々に支えていただくことで、今後も本校の特色ある教育活動が持続していく明るい見通しがもてた。

②ESDの視点を導入したカリキュラム編成(全校)

本校のESDカレンダーは、本校の中心である汐川干潟に関わる活動、一般的な環境問題、地域、安全・安心といった他の特色ある活動を種類別に色分けして、本校の特色が端的にわかるようにした。この改善を学期ごとのPDCAサイクルにのせることで、今後持続的に改善されていくようにした。

③ESDの視点を導入した授業づくり(教職員)

生徒が未来を生き抜くことができる問題解決能力を育てるために問題解決的な学習を取り入れた。学習形態として、6つの授業過程「①場面把握をする②課題を見出す③見通しをもつ④自力解決をする⑤集団解決をする⑥振り返りをする」を導入した。6つの授業過程を意識して50分の授業を組み立てることで、自ら主体的に課題に取り組むよう工夫した。また、授業案には、国立教育政策研究所の7つの能力・態度を参考にして、本校版のものに見直すことにより、授業者のみならず、事後の協議会においても授業の視点が明確となり、授業が「ESD]の何に結びついているのか、授業の本質的なねらいがわかるようになった。

来年度の活動計画

来年度も継続して活動をすすめていく。

環境学習としては、2年生が汐川干潟の未来を考える中心学年として「総合的な学習」の時間を使って「未来の汐川干潟はどうあるべきか」を考え、年1回全校で現地で学習する「環境学習デイ」の中で、1年生をリードし、2年生が考えた保全活動を展開していく。1年生は、汐川干潟に飛来する渡り鳥を観察する「観鳥会」、総合的な学習の中の「環境問題にかかわる個人調べ学習&発表会」を実施し、環境問題に関する基礎を培う。

安全・安心に関わる取り組みとしては、R2年度も継続して自転車運転免許制度と講習会を実施する。また、「豊橋学校いのちの日」には、命の講演会を実施する。