2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育

本園の教育・保育目標は「心豊かで たくましい子」である。豊かな自然の中にある不思議さ、美しさ、おもしろさに触れ、発見したり、心を揺さぶられる体験が感性を豊かにしていく。静かな自然、時に激しさをも見せる自然を目の当たりにしたり、関わり。また、動植物の命を感じる体験がたくましく、優しい子どもを育てると考える。

・春には筍ほり体験を行う。急な斜面、深い竹やぶの中をしっかりと足を踏みしめて歩く。滑らないように竹を掴みながら進んでいく姿は、大人が教えなくても自身の身を守りながら子どもの中にある以前の体験や地域の中で暮らす中で獲得した知識のようにも感じられる。また、動物の足跡を見つけ「シカがいる」「シカの糞があった」との声も聞かれた。地域の畑や、こども園周辺にも食べ物を求めてシカが下りてきている実情もある地域。そののち、人の暮らしに影響を与えてしまうシカについて、子どもたちと話をするきっかけにも繋がる活動となった。

・昨年度に引き続き、地域の林業の方に来ていただき、間伐材を使っての親子木工教室を行った。今年度は、子どもの思いを形にすることをテーマに遊びの中で活用する遊具や用具を作った。木に触れながら、釘を打ったり、やすりをかけたり、普段体験できない道具にも触れる貴重な体験となった。また、保育者と一緒に間伐材の丸太を使った飛び石の遊具を園庭に作る体験も行った。

・昨年度よりは改善されたが地域の水不足は深刻であるため、今年度も川遊びに出かけ、自然に触れる機会を持った。魚を捕るための仕掛けをしたり、素手でカニや魚を捕まえる体験。自然の水の冷たさや川の流れ、深さへの気づきなどにも繋がる体験ができた。また、今年度は近隣のこども園の年長児との交流を兼ねた川遊びも複数回実施でき、清沢の自然に触れて知ってもらうことができた。

来年度の活動計画

1、たけのこほりやジャガイモほり、栗拾いなど地域の方との繋がりを持ちながら経験し、食育活動へも繋げていく

2 間伐材の利用  保育にどのように取り入れていくか。

3 山間地で少子化が進んでいる為他園との交流を積極的にしていく。いろいろな友達と触れ合い、継続的にできる活動を考 えている

4 昨年度、台風による道路崩落で地域の文化や自然に触れる機会ができなくなってしまったので、来年度には取り入れていく。また、台風被害により川の状況が変わってしまい、今年度までの場所で川遊びができない可能性もある。時に自然の驚異もあるということも伝えながら、どのように川遊びをしていくか模索していく

少人数ではあるが、今年度同様の活動をどのような形でできるのか十分検討し体験経験につなげていく