2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権, 福祉, その他の関連分野

当校は,「地域と協働する学習」を活動テーマとして,ESDを生活科と総合的な学習の時間の中核と捉え,ESDの実践を通して様々な交流を大切にしながら地域と協働する活動を行い,自己有用感を高め,社会に貢献できる児童の育成を目標とした。

主な活動として,生活科,総合的な学習の時間を柱に,以下の学習を行った。

① 地域に係わる学習(3年生)

 新潟が誇る特産物である,“やわ肌ねぎ”の植え付けや収穫を行った。地域の特産物として,地元の生産者と一緒にやわ肌ねぎの植え付けや収穫を行ったり,話を聞いたりする活動を通して,実際収穫の様子や集荷の実態,生産者の思いや願いを理解し,児童がやわ肌ねぎを地元の特産物として大切にしていかなければならないと自覚する学習になった。

② 国際理解に係わる学習(4年生)

 空港で働く方々(整備士や窓口で働く人)から直接話を聞いたり,空港内の様子を見学したりする活動を通して,新潟空港が新潟県や新潟市にとって重要な交通の拠点になっていることを理解した。新潟空港は国際空港であることから,“世界とつながる新潟”を意識し,世界を身近に感じることができた。また,外国の方や日本以外の国について知っている方から話を聞くことで,児童は世界に目を向けるきっかけとなり,興味をもった国々を調べ,日本と異なる文化があることに気付くことができた。

③ 人権・福祉に係わる学習(5年生)

 車いす・アイマスク体験,盲導犬ユーザーの方との交流やブラインドサッカー・車いすバスケなどの体験を通して,児童は人権意識を高め,周りへの思いやりの気持ちをもつことの大切さに気付くことができた。今後は,自分たちの住む地域は全ての人にとって過ごしやすい町かどうかを調べ,地域の方や行政相談員の方々に働き掛けていく予定である。

④ 地域と協働する学習(6年生)

 「自分たちにできること~下山地域のために~」をテーマに学習を進めた。はじめに,そらタウン(空港前商工振興会)の会長さんや地域ボランティアさんから下山地域の様子について話を伺った。その後,地域のお店,保育園や幼稚園,介護施設等を訪問し,それぞれの仕事内容や抱えている課題等について学習した。そこでの話を元に,児童自身がお店や地域のためにできることを考え,2度目の訪問で提案した。地域の方々の思いや願いを学び,児童自身が地域の一員として,地域のために行動していこうという意欲をもつことができた。

来年度の活動計画

令和2年度は,次のような学習を計画している。

1学年 未来の空港絵画展(図工)

2学年 空港まち下山探検隊(生活)

3学年 大好き下山 わたしたちのまち(地域・総合)

     下山の「やわ肌ねぎ」調査隊!(地域・総合)

4学年 世界の国からこんにちは(国際理解・総合)

     空港見学(社会)

5学年 酪農から学ぶ(環境・総合)

下山を住みよい町にするには(福祉・人権・総合)

 6学年 私たちにできること~下山地域のために~
                     (地域と協働する学習・総合)