2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費

本園は「自然環境を大切にする心を育む」を活動テーマとしてESDを学びの場と捉え、ユネスコスクールが重点的に取り組む「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」の実践を通して、資源の再利用を通した環境保全を主体的に進めようとする力の育成を目標とした。
具体的には資源回収、資源の分別、資源の再利用を柱に①資源回収に係わる活動②再生資源を使った遊びに係わる教育③環境・資源に係わる教育を行った。

①資源回収に係わる活動

本園では、家庭で捨てられてしまうトイレットペーパーの芯や牛乳パック、空き箱、ヨーグルトカップ等を集めて、幼稚園の回収箱に分別して入れていただいている。回収箱は中身が見える半透明な箱に写真をつけ、保護者だけでなく子どもたち自身も分別できるようになっている。最近では隣接している小中学校でゴミとして捨てられているトイレットペーパー芯を集めたり、卒園児の保護者や近隣住民の方も資源を集めたりして届けてくださるようになってきた。

②再生資源を使った遊びに係わる教育

資源回収で集まった素材を物によっては洗浄・消毒し、子どもたちの創作活動や遊びに自由に使える素材として提供している。子どもたちはトイレットペーパーの芯や牛乳パック、空き箱等を使って、乗り物や生き物を作って遊ぶことを通して、物をゴミとして簡単に捨ててしまうのではなく、資源として生かすことができるという考え方が身に付いてきている。

③環境・資源に係わる学習

子どもたちは、資源回収で集めた素材で乗り物や生き物を作り、家に持ち帰っている。子どもと保護者が話をして、使わなくなった乗り物や生き物は元の資源に戻し、もう一度遊びの素材として使えるように幼稚園の回収箱に持ってくる姿が見られた。②と同様、子どもと保護者が話をする中で、資源としてもう一度生かそうとする姿が見られる。
また昨年度同様今年度も、市の環境課の方から年長児を対象に○×クイズも織り交ぜた「リサイクル」についてのお話をしていただき、資源を大切にしようとする気持ちを育んできた。

来年度の活動計画

令和4年度のコロナの状況にもよるが、県内の国公立幼稚園に職員が出向き、家庭から出た資源を使った遊びをその園の職員に伝えていく。また、幼稚園を公開する際には本園の回収ボックスや素材置き場も積極的に公開し、他園の幼稚園の職員にも本園の回収方法やリサイクルの仕方を広め、環境問題について共に考える活動を展開していきたい。
またPTAや地域住民に子どもたちと協力を願い、幼稚園のみならず地域にも、広く資源の再利用を呼びかけ、幼稚園とPTA、地域住民で協働した資源再利用の取り組みをさらに進めていきたい。