2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 福祉

本校は,岡崎市の最北部に位置し,市の中心部から10キロ近く離れている地である。学校の東には段戸の山に連なる山々と渓谷、西は、豊田市と接する巴川、南は村積山・麓を流れる霞川、北は群界川に囲まれた三趣水情の地である。豊かな自然に囲まれ、生徒は自然から多くのことを学んでいる。しかし,昨今,宅地化に伴い山が切り拓かれ、中山間地ならではの獣害問題も深刻である。進みゆく開発の中で、変わりつつある自然環境。実感を伴いながら学ぶことができる教材が多く存在する。

 本校の総合的な学習の時間は,こうした地域教材を生かした環境学習を特にカリキュラムを編成し,系統性をもたせ,教育課程の中に位置付けている。1年生では、「できるのか?人間と自然の共生」という単元のもと、学区で問題になっている獣害をテーマに、野生生物との共生について考える。今年度は,岡崎市役所環境政策課と連携をしながら、地域ある岡崎自然体験の森で「池の水全部抜く」プロジェクトも実施した。2年生では、「エネルギー問題について考え、自然環境との共生を目指す」という単元のもと、発電方法を見つめ直したり、地域を巻き込んだ節電プロジェクトに取り組んだ。また、職場体験活動も実施し、キャリアについての意識を高めた。3年生では、「「共生」が実現する、我が町新香山の未来を創造する」という単元に取り組んだ。修学旅行先での施設見学や、パラアスリート講話・協議体験を通して、共生についての意識を高めた。2学期以降は持続可能な地域づくりを目指して、まちづくりをテーマに学びを深めた。平成22年度から、3か年にわたり「環境を見つめ,考え,働きかける生徒の育成」という主題を基に,研究に取り組んだ。平成24年度に行われた研究会後も,継続して授業実践に取り組んでいる。

来年度の活動計画

今年度の学びを一部マイナーチェンジしながら、生徒の実態に合わせた学習を展開していく予定である。
来年度計画
1年生「できるのか?人間と自然の共生」
2年生「エネルギー問題について考え、自然環境との共生を目指す」
3年生「「共生」が実現する、我が町新香山の未来を創造する」