2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は、「グローバル社会において、持続可能な社会の構築とその担い手育成を図る」ことを学校経営の基本理念としている。そして、ESDを基軸に「知・徳・体」の調和のとれた人材育成や基礎・基本の徹底を目標にかかげ、ESDで「生きる力」を主体的に学びとるグローバル人材の基礎を育む教育活動を展開している。
具体的には、ユネスコの4つの学びを捉えなおした「新田版学びの4本柱」(以下④点)にそった教育活動。

① 知ることを学ぶ⇒ESDメガネで学び方を習得

② なすことを学ぶ⇒自分で考え行動する(企画力・プレゼン力)

③ 共に生きることを学ぶ⇒コミュニケーション力(共生力・他者と協力する)

④ 人として生きることを学ぶ⇒学び続ける力を育む(目標と学習の振返り活動)

学習者に自分や他者の学習状況を客観的に捉えさせた。さらに、PDCAサイクルを意識させ、自己の学習に対する改善課題を認識させた。

  • 本年度の取組み〈令和一年度から継続研究〉

ESD(SDGs)と教育活動を連動させた取組みを展開
新田版学びの4本柱→重点②④

重点②について

ESDカテゴリーから学年ごとに定めたテーマを、教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等の学習で取り組んだ。ESDメガネでみた教材開発や学び方の指導を意識し、主体的・対話的で深い学びを継続的に展開した。特に、重点③と関連し、学習者自身が学習を振り返りメタ認知力を向上させることにより新たな課題を見つけ取り組むといったスパイラルな過程を踏ませ、学び方を習得させていった。

この取組みの成果検証として、年度途中(11月)に、ESD学習発表会を、年度末(2月)にESDフェスタを開催し一年間の学びの総括とした。児童が、保護者、地域住民等を対象に前半のESDの学びをプレゼンした。加えて、パフォーマンス評価(ルーブリック評価)について研究継続し評価規準、基準の精度を高めた。

今年度の各学年のテーマは以下のとおりである。

  • 1年 いろんな せかいをたびしよう!
  • 2年 見つけたよ!野さいや町とのつながり
  • 3年 知ることからはじめよう!わたしたちの「食」のこと
  • 4年 発見!日本のお宝
  • 5年 地球は今~環境問題から考える、私たちにできること~
  • 6年 Love & Peace~世界の子どもたちから~英語で世界に発信

課題

  • ESD(SDGs)と教育活動を連動させたパフォーマンス課題の設定と評価活動の在り方。評価規準、基準の系統性について、具体的な項目を掘り起こし研究。

研究

  • SDGsと各教科、特別活動等、学校教育総体として取り組むESD
  • ESD教材のデジタルコンテンツ化と、学習者の自己変革をめざす授業VTRの鏡的利用それぞれの有効性を検証。
  • 全ての学年においてESD(SDGs)と連動した指導案の形式を作成し研究授業を実践。
  • 学習者の表現力をより正確に観るためルーブリック評価を用いた。
  • そのためのルーブリック評価内容の精度を高める。

来年度の活動計画

  • ICTを利活用したグローバル人材の基礎を育むESD(SDGs)と教科学習等を連動した授業実践

「学習者のPDCAサイクル」と関連付けて以下4点(7つの力)に絞った力を培う。

①グローバル人材の要素
ESD教材のコンテンツ化とICT利活用の目的

②ビジョン・構想力・批判的思考力
自分とのつながりを持たすため、視覚化したグローバルイシューを提示し、感性に訴える。また、学習の見通しを持たせるための教材を構造化する。

③コミュニケーション力・多様性対応力
調べ学習や話合い活動などの協働学習を深めるためにICT機器を学習ツールとして利活用するとともに、学習した内容の共有化を図る。

④発信力、振り返る力、自己変革力
各班の授業VTRや発表作品を鏡的に利用して、その映像から自己の学習に対する改善課題を把握させる。

*ESDと連動した学習を取り入れた教育活動には、SDGsの目標を意識しながら学習内容との連動性を図った指導計画を作成し学習活動を行う。