2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

当校は、「自ら学ぼうとする意欲と向上心を持った、知・徳・体の調和のとれた生徒の育成」を学校理念として、SDGsを取り入れたESDを教育活動全般での推進を全教職員で共通理解、ESDの実践を通して持続可能な社会の担い手としての意識を育み、自ら考え、行動することができる生徒の育成を目標とした。

具体的には、①伝統文化、国際理解、環境に係わる学習、②金沢ふるさと学習、③生徒会に関わる活動を行った。

① 伝統文化、国際理解、環境に係わる学習

本校は総合的な学習の時間を「飛梅タイム」と呼び、伝統文化、環境、国際理解の3つを柱として学習を進めている。担当教員や外部講師の指導のもと、金沢の伝統文化を学ぶ、ふるさと学習に力を入れている。また、世界に目を向け身近なところから環境問題に取り組むことができる生徒、世界に目を向けたり金沢を世界に発信したりすることができる生徒の育成を目指して活動している。

伝統文化では、能や狂言、茶道、上野町餅つき踊りなど、金沢や地域の伝統を実技中心で学んでいる。国際理解では、国際交流員の方々を招き、金沢の魅力を英語で紹介した。また本校では、「飛梅タイム」で学習した成果を他グループの生徒や地域の方々に向けて発信する「飛梅祭」を開催している。「飛梅祭」は生徒にわかりやすく伝えられるよう工夫した発表会となっている。今年度はリモートでの舞台鑑賞、動画発表など、発表形態を工夫して行った。

② 金沢ふるさと学習

1年生では、「世界一大きな授業」や「もし世界が153人の村だったら」といった国際理解に関する体験型の学習も行い、遠い世界で起こっていることではなく、身近に感じることができた。

2年生では金沢に伝わる様々な伝統工芸について調べ、体験で直に触れることで、伝統を守る心を育むことができた。

3年生では金沢出身の偉人である八田與一について映像を通して学習した。また、金沢の姉妹都市について調べ、姉妹都市の国際交流員の方との交流を通して、金沢と外国とのつながりや関わりについて直接学び、金沢の良さを発信することができた。金沢から世界を見つめ、そして、世界の中の金沢を考えるよい機会となった。

③ 生徒会に関わる活動

ユネスコスクールとして生徒自身が自分たちに何ができるかを考えて、SDGsを取り入れたESDを推進するために様々な活動を生徒会執行部や各委員会が主体となって行った。

来年度の活動計画

4月~6月は金沢ふるさと学習を中心に、1年生は国際理解基礎、2年生は環境基礎、3年生は金沢の偉人について学習する。

7~10月の総合的な学習の時間(水曜3・4限)週2時間、1~3学年の生徒が伝統文化(伝統芸能)、環境、国際理解の3分野に分かれて活動する。地域の外部人材(外部講師)を招聘し、実技指導を中心に体験型学習活動をする講座や、生徒の興味・関心に即した題材について協同的に探求する講座等、バラエティに富んだ学習活動を展開する。

伝統文化(伝統芸能)では、地域に伝わる上野町餅つき踊りや伝承あそび、能、太鼓、和楽器の演奏など。環境では、金沢市の環境やSDGsなど。国際理解では、英語劇や金沢姉妹都市理解などを学習し、10月末の飛梅祭(文化発表会)で、それぞれ体験学習をした学習内容を舞台発表し、互いの学習成果を披露する。