2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

広島県廿日市市にある唯一の私立学校である本校で、これまでの平和教育をより深めた探求的学習と実施研修をしています。「広島平和記念公園」を基盤にして広島を主軸とした平和活動や平和教育について生徒自らが考え、観光に訪れた方たちを案内しました。また廿日市市の「宮島」において、観光する側とおもてなしする側の学びを考え、学んだことを今度は自らの言葉で伝わるように話し、世界遺産の現場でフィールドワークとして主体的に活動しました。
観光の発展は文化的価値の創造や文化遺産の保全に良い影響をもたらします。観光客が多様な文化を持つ人々と意義ある出会いをすること、文化的に重要な建物や伝統文化に寄与することや地域文化への理解が促されます。異文化間の対話や相互理解によって、異文化への寛容さが醸成されるためです。このように持続可能な観光は、世界平和や安全、国際交流に寄与します。すなわち、世界の経済的発展、民主化、社会的公正の実現、良質な教育といったことへの人々の意識が醸成され、平和で安全な社会の構築につながり、発展することに重要な役割を果たすことを世界遺産の学びとともに理解しました。また、広島市立大学 国際学部の先生に 「国際法からみるイラク戦争」という特別授業、「復興庁による出前授業」を実施していただきました。また、10月25日の復興庁出前授業を受けて、実際に福島復興の様子を学ぶために11月25日~11月27日に福島県双葉町、浪江町に招待していただきました。震災遺構である浪江町の請戸小学校を見学し津波被害の大きさを目の当たりにしました。原子力伝承館では語りべの方から当時の不自由な生活の様子や復興への具体的な取り組みを聞きました。交流会では、沖縄、神戸、札幌、福島から参加した高校生とエネルギー問題について考え、どのように風評被害を払拭していくか、高校生の自分たちにできることなどについて考え、意見交換をし、発表しました。 広島からは遠い福島ですが、自分の事として主体的に考えることが将来の希望につながることに気づかされる有意義な研修になりました。また、広島は5月にG7サミットがかいさいされるので、外務省の出前授業も受けることができました。サミットを知り、外交を知り、あらためてウクライナのことなど考える機会となりました。

来年度の活動計画

広島市観光ボランティア協会に協力をいただき、「広島平和記念公園」を基盤にして広島を主軸とした平和活動や平和教育について生徒自らが考え、観光に訪れた方たちを案内できる様になります。また廿日市市の「宮島」において、観光する側とおもてなしする側の学びを考えています。
専門家から高1未来探求コースは隔週2時間、高2特進コースは月2回、観光学・平和学・ボランティアを中心に英語も含めた授業計画です。そこで学んだことを今度は自らの言葉で伝わるように話し、世界遺産の現場でフィールドワークとして主体的に活動していきます。出前授業や高大連携授業を積極的に活用していきます。