2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, その他の関連分野

本校は例年、一年間を通して各学年のテーマを追究するESDを実践している。昨年度は,校内研究テーマとして「ESD活動で『人権』を考える~学習内容を『つなぐ』活動の深化~」をかかげ,それまでの実践をより深化させるかたちでの活動を推進した。これを受け、今年度は、本校がキリスト教ミッションスクールであることに立ち返り、キリスト教に基づいた教育とESDの理念との融合や、活動全体の整理を試みることを狙いとして活動している。

本校の教育目的及び目標は、以下の通りである。

教育目的

キリスト教的人間観に基づく人格形成の教育

教育目標

1.世界と自己のうちに働く神を知り,感謝と愛のうちに生きる人

2.内なる良心に従い,自己の言動に責任を持つ自由な人

3.自己に与えられた課題に常に挑戦し,自他を発展させるために努力する人

4.自他の尊厳を認め,へりくだる心を持って福音的な社会の建設に向け自己の使命を果たそうとする人

これに加え、学年に応じたかたちで、目指すべき児童・生徒像が子どもたちに提示されている。

1~7年生:「愛を実行する子ども」「力強い子ども」「進んで学習する子ども」「世界の兄弟と手をつなぐ子ども」

8~9年生:「愛」「自由」「挑戦」「志」

これら学校教育目標をもとに、昨年度までの実践の積み上げを基礎として、今年度は、この教育目標の実現とESDとを明確に結びつける研究テーマとして、「ESDで学校教育目標の実現を図る」を定めた。

各学年のテーマは次の通りである。

1年:スマイルスマイル~みんなが、毎日元気に、笑顔で過ごすことができますように~

2年:わたしたちの健康・地球の健康

3年:人にやさしく、自然にやさしく~環境と命~

4年:ファーストステージリーダーとして~愛と奉仕の心を育てる~

5年:宮沢賢治の世界~読書を通して自己を知る~

6年:Think Globally, Act Locally.

7年:良好な人間関係をつくるメディアリテラシーの涵養

8年:自己を知る

9年:多様性を生きる

 

昨年度同様、

①スケジュールの作成とルーブリック評価基準による評価の実践

②SDGsの学年計画・学校行事への組み込み(SDGsの浸透)

③「まとめ」と「発表」の工夫(学びのメタ認知)

を、各学年意識して実践に当たっている。

最後に、今年度は11月に全教員がテーマに基づいた授業実践を行い、校内研究を行った。本校としては初めての試みであったが、有意義な機会となった。

来年度の活動計画

次年度も、ESDと学校教育目標とを結びつけるべく、実践を行っていきたいと考えている。今年度の実践はコロナ禍ということもあり、思い通りにいかないところも大いにある。その中でも、子どもたちが主体的に学び、自己の変容を感じ取れるようなESDを実現していきたい。