2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は、ESDの理念である持続可能な社会の担い手を育成するため、地域連携・海外コラボ型「京都グローバルスタディーズ(KGS)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」によるリーダー育成を推進している。

1年次のKGSⅠでは、基礎的な探究活動を行い、課題設定・解決能力、英語・異文化コミュニケーション能力の基礎を築く。2年次のKGSⅡでは、「環境」と「地域」を2本の柱として、アカデミックラボで課題研究を行い、探究する力、表現する力、課題設定・解決能力、地球規模で考える力を高める。3年次のKGSⅢでは、課題研究発表会を開催し、英語による発表と質疑応答を行うことで、課題研究を深化させる。

①  「情報の科学」(課題探究活動の基礎-ICTの活用)

年の前半はICT関連の技術・手法を学び、今後の課題探究学習に必要な知識や技能を学習する。後半はSDGsの17の目標の内、いずれか1つについてグループで課題を設定して仮説を立てる課題探究基礎を実施。まとめた内容についてクラス内発表会と各クラスの代表による合同発表会を実施した。

②   「グローバルインタラクション」(課題探究活動の基礎-英語による論理的コミュニケーション能力の向上)

All Englishでのコミュニーション活動の機会を設定し、英語でのプレゼンテーションやディスカッションに必要な論理的コミュニケーション能力を高め、複数のシンガポールの学校との相互訪問を通して自国の文化と異文化を理解する態度を育成した。

③  「アカデミックラボ」(課題探究活動と英語による実践発表)

「環境」と「地域」を柱として、「人文科学・社会科学・自然科学」分野において課題研究を行い、探究する力、表現する力、課題設定・解決力、地球規模で考える力を高める。3年次には「英語による課題研究発表会―SAGANO GLOBAL PRESENTATION」を開催し、シンガポールとインドネシアから生徒を招いてそれぞれ課題発表と質疑応答を英語で行い、課題研究の深化を図る機会とした。

④  14回国連犯罪防止刑事司法会議等への参加

 2020年4月に開催される京都コングレスの事前学習会やシンポジウムに代表生徒4名が参加している。また、地球規模の視野で考える力を育成するため、フロリダ(アメリカ)、ケベック(カナダ)に複数の代表生徒を派遣し、現地の高校・大学訪問のほか、環境問題などについてのフィールドワークを行った。

来年度の活動計画

 2020年度もESDの理念である持続可能な社会の担い手を育成するため、「京都グローバルスタディーズ(KGS)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」によるリーダー育成を推進する。従来2年次のKGSⅡで設定していたテーマ「環境・地域」についてより深く扱えるよう検討する。

また、KGSⅠ・Ⅱ・Ⅲの取組以外にも、生徒会を中心に海外へ援助を目的とした様々なボランティア活動に取り組み始めており、本校のJRC(青少年赤十字)部の活動などとも有機的な取り組みの広がりを目指す。