2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

 当校は、「学校教育を通じて、地域・社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる学園創り」を学校理念として、ESDを持続可能な社会の担い手を育む教育と捉えている。ESDの実践を通して様々な現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことができる生徒の育成を目指している。

 具体的には、自然環境との関係性、異文化との関係性、社会との関係性を柱に、1環境教育に係わる活動、2世界遺産に係わる教育、3国際理解に係わる学習、 4キャリア教育に係わる学習を行った。

1 環境教育に係わる活動

「地球温暖化、エネルギー、省エネ活動(3R)」を主なテーマとして活動を行った。

2 世界遺産に係わる教育

『はじめて学ぶ世界遺産50』(世界遺産アカデミー)を使用して、世界遺 産について学習する。単に知識の習得に終わるのではなく、実際に世界遺産を見学し、「観光と遺産保護の両立」や「木造遺産修復に関する真正性」をテーマにしたディベート、レポート作成、発表を通して、理解を深めている。また、百舌鳥古市古墳群のフィールドワークを実施した。

3 国際理解に係わる学習

 総合的な学習の時間以外に、3年生では「オーストラリア」5 年生では「ヨーロッパ」へ海外研修・海外修学旅行を実施している。その際、現地での学校訪問を通して、生徒間交流を行っている。希望する生徒に対しては、中学 3 年の 3 学期にターム留学制度も整えている。また不定期ではあるが、毎年台湾から学校訪問も受け入れ、文化交流会を実施している。

4 SDGsにかかわる教育

 4年生(後期課程)において、マイナビ主催のキャリア甲子園に参加し、生徒たちが主体的にビジネスプランを作成する活動を行っている。2019年度については、SDGsに関するテーマに特化して、プランの作成に取り組ませた。持続可能な社会を実現するための枠組みを考える「社会的起業」を意識させている。また、SDGsを校内に広く浸透させるために「2030SDGsカードゲーム」を実施した。

来年度の活動計画

基本的には前年度を踏襲した活動を行う。 総合的な学習の時間においては、 2年生:世界遺産教育 3年生:作文指導(自分の主張をしっかりと表現できるための基礎固め) 4年生:キャリア教育(主なものとして、マイナビ主催のキャリア甲子園への参加)、 5年生:探究ゼミ(総まとめとして、各生徒が興味を持つテーマに添った 探究活動) を実施する。今年度に引き続き次年度も、「SDGs」の17のゴールを意識した取り組みを実施していく。また、課外活動として、例年実施しているユニクロさんの「服のチカラプロジェクト」にも参加を希望している。