2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は,学校経営方針として,「子供たちの学びをつなぐ 子供たちの心をつなぐ 教員同士がつながる 保護者・地域とつながる」を掲げ,伝統文化を大切にしながら,グローバル社会を生き抜く児童を育てることを目標にしている。
主な教育活動に,地域に根ざす教材「団七踊り」を継承すること,また,6年生を中心とした,「届け!服の力プロジェクト」に参加し国際貢献を果たそうとすること,この2点の活動を中心に活動を展開してきた。
コロナ禍の影響があったが,感染拡大防止に留意しつつ,可能な範囲での活動を行った。
ここでは,団七踊りの継承を通じて行った教育活動について紹介する。

① 発達段階に応じた団七踊りについての学習
【白石噺に関する調べ学習】(3・4年生)
白石,そして,大鷹沢地区に伝承されている「白石噺」について,ルーツや伝承の概要を,地域住民にインタビューしたり,実地体験(八枚田に出かけての田植えや稲刈り)を行ったりした。調べたことを紙芝居や劇の形にまとめ,学習発表会や団七踊り引継ぎ式で発表の場を設けた。

【6年生からの伝承】(4年生)
3年生での学習を通して,団七踊りへの興味を持たせ継承活動へとつなげていった。6年生から踊り方を教わり,衣装等を引継ぐことで意欲付けをはかった。

【踊りの技術向上】(5年生)
5年生では,6年生と踊る活動を通じて,6年生をまねることや6年生から教わることにより,踊りの上達が見られた。

【白石噺に関する習熟】(6年生)
「団七踊り引継ぎ式」を6年生の最後の活動の場としている。そこでは踊りの完成と,団七踊りにつながる「白石噺」について学習し,団七踊りを総合的に理解させている。

② 地域連携を意識した教育
「団七踊り引き継ぎ式」に,白石市の「民謡民舞保存会」の方に参加していただき,講評をいただいている。式に参加した児童にとっては,これからも踊りを大切にしていこうとする気持ちをさらに高める効果が見られた。

来年度の活動計画

令和4年度は,自然災害への意識を風化させることなく防災教育のより一層の強化に取り組みたいと考える。該当学年は,5・6年生とし,社会見学や修学旅行の行程の中に防災・減災の学習を組み込む。復興施設や復興に向けた町の取り組みを,実際に見たり聞いたりすることで,防災・減災の意識を深めさせる。