2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

当校は,学校経営方針として,「郷土『大鷹沢』そして『白石市』のすばらしさを知り,美しい郷土を愛し,笑顔あふれる希望の街を創造する人材の育成」を掲げ,伝統文化を大切にしながらも,グローバル社会を生き抜く児童を育てることを目標にしている。
主な教育活動に,地域に根ざす教材「団七踊り」を継承すること,また,6年生を中心とした,「届け!服の力プロジェクト」に参加し国際貢献を果たそうとすること,この2点の活動を中心に活動を展開してきた。
ここでは,団七踊りの継承を通じて行った教育活動について紹介する。

① 発達段階に応じた団七踊りについての学習
【白石噺に関する調べ学習】(3年生)
白石,そして,大鷹沢地区に伝承され,歌舞伎にも演じられている「白石噺」について,ルーツや伝承の概要について,地区民に話を聞いたり,実地体験(八枚田に出かけての田植えや稲刈り)をしたりして,調べる学習を行った。団七踊りへの興味を持たせ,4年生での踊りの継承へつなげている。
【6年生からの伝承】(4年生)
4年生では,実際に6年生から衣装等を引継ぎ,踊り方とともに継承への意識も教わった。
【踊りの技術向上】(5年生)
5年生では,6年生と踊る活動を通じて,6年生をまねることや6年生から教わることにより,4年生時よりも踊りが上達した。
【白石噺に関する習熟】(6年生)
6年生では,踊りの完成を目指すこともさることながら,団七踊りにつながる「白石噺」について,説明したり,発表したりすることを通して,団七踊りを総合的に理解する活動を行った。下学年にそれを見せることで,踊りの伝承や話の継承が今後も持続していくことができるように意識して取り組んだ。

② 地域連携を意識した教育
「団七踊り引き継ぎ式」に,白石市の「民謡民舞保存会」の方に参加していただき,講評をいただいている。上級生はもとより,下級生にとっても踊りを大切にしていこうとする気持ちをさらに高める効果があった。

来年度の活動計画

 令和2年度は,先の東日本大震災被災地,また昨年度の豪雨災害被災地として,防災・減災への意識を風化させることなく防災教育のより一層の強化に取り組みたいと考える。該当学年としては,5年生とし,総合的な学習において,宮城県赤十字社との連携学習をさらに進め,防災プログラムの構築と,対話を生かした話合い活動により,防災意識の向上を目指して学習活動を進めていく。
 また,全校児童での「団七踊り」の継承,企業と連携した「届け!服の力プロジェクト」への参加を継続し,地域から国際社会へ,持続発展的な学習活動に取り組んでいく。