2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本校は豊川下流域圏に位置する学校です。毎年4年生の児童が,設楽町立清嶺小学校(豊川上流),新城市立舟着小学校(豊川中流)と合同で,6月に水生生物調査・水質調査等を行い,11月にそれぞれの流域での調査結果を持ち寄り,豊川流域圏こども会議を行っています。

6月の調査では,国土交通省豊橋河川事務所の職員の方に教えてもらいながら,水生生物調査やパックテスト(水質調査)を行う予定でしたが,新型コロナウイルス対策のため実施することができませんでした。3校合同で行ってきたこども会議も中止を余儀なくさせられました。水生生物調査はできなかったものの,4年生児童は,校区を流れる豊川の学習を進めることにしました。豊川を取水源とし,学校周辺を流れる松原用水にも目を向けました。大雨が降れば荒れ狂う豊川と戦ってきた大村校区の歴史にも触れ,水害から土地や家,命を守った先人の知恵も知ることができました。今も残る「かすみ提」の跡や石垣などを盛って家屋を高い位置に建てている様子なども実際に見学に訪れ,確認していました。

下流域に暮らす本校の児童は,豊川の上流にも関心をもちました。また松原用水の働きにも目を向けることができました。どうなっているのか知りたいということで,宇連ダムや用水の取水口の見学に訪れ,関心を高めることができました。そんな上流や中流に住む児童と会議ができれば,より一層豊川への愛着がわくと思いますが,それができず残念に思いました。

 

来年度の活動計画

来年度もコロナがなければ,豊川流域圏の3校合同で,水生生物調査や豊川流域圏こども会議を実施したいところですが,現状は厳しいと思います。ですが,豊川流域にくらす住人として,4年生の子どもたちが豊川に興味をもち,自分たちのくらしと豊川の関係に目を向けながら実態を理解していけたらいいと思います。さらには,くらしを支える環境に対してできることは何かを考えていける活動へと発展させられるように,授業を構想していきたいと考えています。