2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境

本校は「地域環境を生かしたESD教育の推進」を学校経営重点努力事項として,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して,問題解決能力の育成や表現力の向上を目標に掲げている

具体的には,総合的な学習の時間を中心に「ふるさと大貫」の学習として,以下の活動を行っている。

① 大貫の自然に関わる活動

・ 3年生の総合的な学習の時間では「大貫の自然を楽しもう」をテーマに,学校周辺で見られる動植物を調べて,自然環境の豊かさを知ることができた。

・ 「加護峰山全校遠足」では,縦割り班で声を掛け合って往復10㎞の道のりを歩いた。頂上では,豊かな自然の中でゲームを楽しみ,郷土の山への愛着を深めた。

② 蕪栗沼に関わる活動

・ NPO法人「蕪栗ぬまっこくらぶ」の協力をいただき,雁や鴨が飛来する「蕪栗沼」を素材に,環境教育を取り入れたふるさと学習に取り組んだ。秋には5,6年生が「蕪栗沼クリーン作戦」として,渡り鳥が飛来する前の蕪栗沼の清掃活動を行い,冬には3年生が飛来した野鳥の観察を行った。

③ 米作りに関わる活動

・ NPO法人「田んぼ」の協力をいただき,5年生がふゆみずたんぼでの無農薬・無肥料米作りに取り組んだ。春の種まきから代かき,田植え,雑草取り,稲刈り,脱穀など年間を通して米作りを体験し,米作りの楽しさややりがい,苦労を知ることができた。12月には米作りの感謝の会を開き,関わっていただいた地域の方々と収穫を喜び合った。

④ 地域の伝統芸能に関わる活動

・ 「大貫の宝を知ろう」のテーマの下,4年生が地域に伝わる伝統芸能の「謡(うたい)」の体験学習を行った。市の無形民俗文化財に指定されている謡曲保存会の伝統を守り伝えてきた方を講師にお招きし,代表曲である「高砂」について学んだ。

来年度の活動計画

「ふるさと大貫」の大テーマで3年生から6年生までの4年間を見通した学習を進める。また,3年生から段階的にSDGsについて学ぶ機会を増やしていく。

○3年生「見つけよう,楽しい大貫」・大貫の自然を楽しもう。・蕪栗沼の生き物たちを紹介しよう。

○4年生「大切にしよう,大貫の宝物」・大貫の宝を知ろう。・自分の命を見つめよう。

○5年生「感じよう,ふるさと大貫」・米作りを体験しよう。・自然環境を見つめよう。

○6年生「見つめよう,そして未来へ」・大貫博士になろう。・未来を見つめよう。