2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権

本校は,自己の成長・他者とのかかわりを活動のテーマとして,ESDを生活のなかから課題を見つけ,多面的・総合的に考えながら解決し,自己を見つめていくものととらえ,ESDの実践を通して,各教科・領域特有の資質・能力と非認知的能力の育成を目標とした。

具体的には,環境に係わる活動,人権に係わる活動,国際理解に係わる活動を行った。

① 環境に係わる活動

4年 算数科

「数値の意味を考えて伝えるよ 気づいてほしいな 節水の心 -がい数-」

本校の水道の水が出っぱなしになっている映像を子どもに見せ,水の使い方への意識を高めたところ,全校の子どもたちに水の大切さを伝えたいという思いをもった。伝え方を 模索していくなかで,低学年にも本校の水の使用量の多さが伝わるようにしなければならないことに気づいた。そこから,水の使用量をプール何個分やペットボトル何個分などで表そうと考えるようになり,生活のなかで四捨五入を用いる有用性に気づいていった。この単元を通して,子どもたちは,算数科における学び(概数)をするとともに,水の使用をはじめとする環境に対する意識を高めることができた。

② 人権に係わる活動(本校では「共生教育」として行っている)

2年 くすのき学習

「ちょくせつ話さなくても いつでも心はつながっているよ ずっと続け 附特とのきずな」

毎年恒例となっていた,芋のつる差しと焼き芋会を通した附属特別支援学校(附特)との交流は,今年度新型コロナウイルスの感染拡大防止の視点から中止となった。そんな状況でも,隣接している附特との交流を途絶えさせたくないという気持ちから,手紙のやりとりを行うことにした。両校の敷地の間にポストを設置し,いつでも手紙を書いたり,受け取ったりすることができる環境を整え,子どもの活動を活発化するようにした。附特の子どもの特性を考え,相手に伝わるように工夫して手紙を書く姿が見られ,他者を理解する力を育成することができたと感じた。

③ 国際理解に係わる活動

5年 英語科

「25年の友好を守る!未来へと続くバリス校との交流 We are the bridge between Burris and Okazaki -Video Letter-」

本校が交流事業を行っているバリス校は,愛知教育大学が姉妹提携しているアメリカインディアナ州にあるボールステイト大学の附属学校である。今年度,5・6年生の代表各10名が,11回目となる訪米をする予定であったが,新型コロナウイルスの感染状況に鑑み,中止することになった。それを知った子どもたちは,交流を続けるために,教員や施設,行事などを紹介する動画を作成していこうと考えた。この活動を通して,子どもたちは本校のことを紹介するための英語表現を身につけるとともに,自文化について理解してもらえる喜びを感じることができた。

来年度の活動計画

令和3年度についても,相互理解の精神を育む「共生教育」を活動のテーマとして,生活のなかから課題を見つけ,多面的・総合的に考えながら解決し,自己を見つめていく子どもの育成をめざしていく。また,附属岡崎中学校・附属特別支援学校との連携を強化し,授業での交流,農園での共同作業,放課の自由交流,学校行事での交流を考えている。教職員については,研修や研究で交流を行う。保護者は,学校行事や父母教師会での交流を行う。