2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、「自然に目覚め、自然に進め」という建学の精神に基づき、ESDの実践を通じて、自ら課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断・行動できる力の育成を目標とした。具体的には、「体験、研究、表現」というテーマを柱に、国際、環境、医療、福祉、食育、教育に関する研究や活動を行った。

① 国際理解に関する活動

本校ではマレーシア、バーレーンと定期的に交流している。マレーシアとは、両都市間の交流の活性化と経済面においての地域活性・地域貢献、世界平和の貢献を目標としている。高校生が主体となり、笠岡市と友好握手都市であるマレーシア・コタバル市で盆踊り大会を開催することを目指している。バーレーンとは、環境・気候問題について互いの国の高校生が調査し、動画を通して調査結果を共有。その中で、他国との相違点を明確にし、高校生の視点から、地元・地域を中心とした改善策を提案・実行・振り返りを行い共有している。

② 食育に関する活動

地元で開催される「笠岡フェスティバル」や「いちょう祭り」に参加し、屋台を出店。また、地元の方と連携し、カフェを運営する企画等も進めている。地産地消の食材を使い、地域の特産品をアピールするとともに、地元笠岡の経済活性化の貢献に努めている。

③  地域創生に関する活動

1.観光ツアー

笠岡市が日本遺産に登録されたこともあり、魅力を色々な人に伝えるために、笠岡市の観光ツアーを企画中である。笠岡市の白石島や道の駅、市役所に現地調査、インタビューを行い、地元の食材を使った料理体験、ジャム作りなどの伝統を学んだ。地元の人々とふれあう中で優しさや魅力を感じ、実現に向けて市役所と連携を取りながら計画を進めている。いろいろな人にふれあうことで、生徒自身のコミュニケーション能力向上につなげている。

2.笠岡イルミネーション
都市計画課の課題「駅前のにぎわい創出」に対して、笠岡駅前のイルミネーションを計画・実施。イルミネーションの一角をデザイン、設置、点灯を市内の高校生や地域の人々と協力した。ESDに基づき、地元の活性化、更なる発展を目指している。

来年度の活動計画

普通科特別進学コースと進学教養コースを中心に活動。特別進学コースは学校設定科目である「RLA」で、国際、科学、数学のゼミに分かれ、SDGSをより意識しながら研究活動を実施。
進学教養コースでは学校設定科目である「RINGS」で、「体験、研究、表現」を意識し、興味、関心が高めるとともに進路につなげていく。体験を通じて、深く知る、研究することが大切であることを知り、インターネットだけでなく、大学や専門学校、企業、地域の方々の講義やインタビュー、現地調査などを行うことで研究内容を深める。

1年間の活動内容は、特別進学コース、進学教養コースそれぞれが、全体発表会を行う。他学年の生徒及び保護者、さらには近隣の教育関係者にも参加していただき、活動を広げていきたい。また、そのためにしっかりとしたプレゼンテーション能力を養っていくことが目標である。