2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校では,「ふるさとを愛し志をもって社会を切り開く加茂っ子の育成」を学校教育目標として,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して,地域や日本の文化,自分や周りの人たちを大切にできる力の育成を目標とした。各分野においての具体的な活動は以下の通りである。

①地球市民および平和と非暴力の文化について

人権感覚を養うために,人権についての授業を全校で行った。中でも,5年生は性差別について理解を深める学習を行った。性別によって物事を判断したりされたりしたことについて生活経験を振り返り,そのことについて友達と考えを共有した。そこで,性別によって人のことを判断することは間違いであることや,LGBTQなど世界には性に関して悩みを抱えている人がいることなども取り上げ,今後どのように関わっていきたいか考えを深めるようにした。

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルについて

日本では,食品ロスが深刻な問題であることを取り上げ学習した。食品ロスについて現状を理解したり,改善するために自分たちに何ができるかを調べ,考えたりする活動を行った。持続可能な社会をつくるために問題を知り,自分たちにできることを考えることで,他の問題についても目を向けたり,普段の生活の中で一人ひとりの意識を変えられるように学習を展開した。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

加茂学区にある文化財についての学習を行った。歴史的文化財である造山古墳をはじめ,地域のお寺や神社,石碑などについて地域の方から話を聞き,理解を深めた。また,造山古墳については,加茂学区の宝として今後も守り続けていくためにできることを考えて,「造山クリーン作戦」と称して,清掃活動を行った。

来年度の活動計画

今年度行った人権についての学習や,地域の文化財を大切にする心を育てるための取り組みは来年度も引き続き行う予定である。また,社会科や理科,総合的な学習の時間を活用して,防災についての意識を高めたり,持続可能な社会の実現に向けてできることについてお互いの考えを共有したりする活動も行っていきたい。さらに,加茂学区に流れる足守川の水質などについても調べて,環境問題と関連させながら理解を深める活動を展開できればと考えている。