2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 人権, 福祉, 食育

・「地域や社会の発展に主体的・協働的に参画できる子どもの育成」をテーマに,商店やトマト農家の見学やインタビュー,米作りなど,校区の「ひと・もの・こと」と深く関わりながら体験的な学習を進めている。
・よりよい地域のあり方について探求することを通し,ふるさとを愛する心情を育み,さらに地域の課題を見出して主体的・協働的に解決する力の育成に取り組んでいる。

① 地域の「ひと」と関わる活動
2年生「すてき発見! ~のよりの町へタンケンジャー~」
5年生「つなげよう野依小のス米ル」
特別支援学級「スマイル交流でコロナウイルスをふっとばせ!」
2年生の町探検では,人との出会いを大切にしている。スーパーマーケットやパン屋さん,養殖場,牧場などで働く人とふれ合うことで,「のよりで働く人たちみたいにわたしもがんばるよ」とふるさとの人に魅力を感じ,自らの生活を見つめ直すこともできた。野依は梅田川の恵みを受け,豊かな田園が広がる地域である。
5年生では,健全育成会と連携し米作りの体験を行った。作業のやり方やこつを繰り返し教えていただく中で,「なぜ私たちの手伝いをしてくれるのかな」と地域の人の思いに深く関心をもつようになった。野依の人々を笑顔にしたいという願いに気づいた子どもたちは,やり方だけでなく人とのつながりも下級生に引き継いでいきたいという思いを育んだ。
② 地域の「もの」と関わる活動
1年生「おらがまちのめっちゃすごいところ ~野依八幡社で感じる四季~」
3年生「すごいぞ!野依の農業じまん ~豊橋ブランドのトマトを広げよう~」
1年生では,自然豊かな野依八幡社で落ち葉や木の実を集めたり,虫の音を聴いたりして秋を感じた。繰り返し体験する中で落ち葉が減っていることに気づいた子どもたちは神社をきれいにする人の存在にも気づき,地域を大切にする人たちの願いを考えることができた。
③ 地域の「こと」と関わる活動
4年生「野依発見まち自慢 ~サクラに集まれ!野依の笑顔~」
6年生「地震対策に自信! ~『やってくれる』から『やっていこう』~」
南海トラフ地震を調べた6年生は,減災の観点で身のまわりや地域を見つめ直した。学校で地震が起こった時の注意点を避難訓練の前に下級生に知らせたり,通学路を中心に危険な箇所を調べて独自の防災コミュニティマップにまとめると,学習発表会や地域の防災訓練で地震への備えについて発信したりした。活動を通し地域の課題を自分事としてとらえ解決していく力をつけた。

来年度の活動計画

子どもたちは「おいしいお米を作りたい」「校区探検に行ってみたい」と,他学年の体験活動にも興味をもち,楽しみにしている。子どもたちがより意欲的・主体的に学習を進めていけるよう,教師が校区の魅力的な「ひと・もの・こと」を発掘・研究し,地域についての見識をいっそう深めていきたい。

また,子どもたちがはぐくんだ思いや学びをまとめ,校区に効果的なタイミングで発信していく機会をもつことで,さらにふるさとを愛し,大切にしていく心情を育てていきたい。