2020年度活動報告

本年度の活動内容

本校では、「にしきつ（地域）理解・交流プロジェクト」を実施した。これにより、身近な地域の文化・環境・福祉についての理解を深め、ふるさとを愛し、持続可能な社会づくりのために必要な資質・能力を身に付けた子どもの育成を目指した。また、活動の中には地域教材とのふれあいや地域の人々との交流の場を設け、思いやりの心の育成を図った。

具体的には、「にしきつ（地域）理解・交流プロジェクト」を柱に、①地域学習、②福祉学習を行った。その他、お茶作り体験学習や地域清掃活動・地域行事への参加を計画していたが、コロナウイルス感染予防から学校での活動を中止したり、地域行事が中止となったりして実施できなかった。

①　地域学習・環境学習
３年生は社会科学習や総合的な学習の時間を活用し、ふるさと八百津の地場産業に触れ学んだ。４年生は、社会科の学習として環境をテーマに施設見学を通して学び、プリント類の再利用に学級で取り組んでいる。また、５年生は校区内に愛知用水取水口がある関係から、愛知県篠島小学校との交流を毎年行っている。その中で、八百津町の資源・文化・自然について学ぶと共に、八百津町の良さの発信をした。

②　福祉学習
４年生では、点字や手話の学習、車いすバスケットの選手との交流、高齢者体験、認知症サポーター養成講座等を行い、福祉全般にかかわる知識を増やしていくことを中心に学習した。４．５．６年生では、独居老人と季節のあいさつを暑中見舞いや年賀状で交流を行い、様々な人と住みよい町にするために自分たちが出来ることを考えることを目的とする学習を行った。

その他
今年度は、多くの地域の方や保護者にも参加してもらい、摘み方を教えていただいたりお茶を味わっていただいたりしている「お茶作り体験学習」が実施できなかった。それでも、学校臨時休業中に教職員のみでお茶摘みを行った。お茶は、来校者や交流のある篠島小を中心としてお渡しし、本校の特色の一つであることを話し、感謝の気持ちを伝えるアイテムとなった。
地域行事「歩け歩け大会」で、地区ごとの異学年集団での校区のゴミ拾いや、６年生が学んでいる和太鼓を地域行事で発表することを計画していたが、いずれの行事も中止となった。

来年度の活動計画

来年度もユネスコスクールとして、これまでの取組を継続・発展させ、持続可能な社会づくりのために必要な資質・能力を身に付けた子どもの育成を目指し、『にしきつ（地域）理解・交流プロジェクト』を総合的な学習の時間を中心にして、他教科と関連付けながら全校で実施する。このプロジェクトの実施にあたっては、家庭や地域の人々との連携を重視してすすめる。

１）地域学習（３・５年生、通年、４０時間、総合的な学習の時間）
２）福祉学習（４年生、通年、４０時間、総合的な学習の時間）
（４．５．６年生、通年、５時間、総合的な学習の時間）
３）お茶作り体験学習（１～５年生、５月、３時間、特別活動）
（６年生、５．６月、１２時間、特別活動・総合的な学習の時間）
４）地域清掃活動（全校、１１月、地域行事）