所在地 | 〒352-0025 新座市片山1-8-31 |
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電話番号 | 048-477-0312 |
ホームページ | http://www.c-niiza.ed.jp/e-katayama/ |
加盟年 | - |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困
「学びに向かう力の涵養~質の高い教育 サスティナブルな社会をめざして~」の研究主題のもと、6年前からESD・SDGsを取り入れた教育を実践し、さらに、認知能力の向上と非認知能力の育成を目指してきた。GIGAスクール構想により、タブレット端末を活用した授業実践が行われている中で、知りたいと感じる知的好奇心から、学んだことを発信する技能を高めてきた。全教科で得た知識・技能を総合的な学習の時間・生活科・生活単元でアウトプットして、活用・展開を行っている。
子どもたちが、「自分たちの地域を愛し、自分たちの地域の魅力を発信する。」本校の特色あふれる教育が、ESD・SDGsの理念と合致するため、さらなる教育の発展を目指し、ユネスコスクールのメンバー登録を希望する。
<ユネスコスクールの活動分野「地球市民教育、平和と非暴力の文化」>
1年生 幼保小連携となる小一プロブレムの解消
6年生 SDGsによるキャリア教育の実現 途上国の実態(JICA埼玉デスク)
特別支援学級 ボランティア活動を広げる・ちびっこ消防団
委員会 ユニセフ募金・赤い羽根募金
1~6年生まで、相互理解を意識した学習活動を行い、コミュニケーション力・アウトプット力を高める学習を行ってきた。伝える手段や発信内容を明確にして、実現可能か・伝わりやすいかなど全教科で実践してきた。全教科で、互いを認め合い、助け合う学びが実践できている。これは、地域や社会との関わり、そして、学習の中での国際理解へとつながり、平和で文化的な教育の実践の成果である。
<ユネスコスクールの活動分野「持続可能な開発と持続可能なライフスタイル」>
2年生 企業・商店との連携から、片山小学校周辺の魅力発信
3年生 保護者・地域の方との交流 片山地域魅力調査隊
6年生 ビオトープから自然豊かな
特別支援学級 ゴミの分別やリサイクル問題
児童の委員会活動にSDGsの視点を取り入れ、常に目的や計画を明確にして活動してきた。学校全体が、ESDの取組を実践していくよう、児童の気付きや発見を活かした教育活動を行っている。ネイチャー委員会の「緑化計画」や片山美化委員会の「掃除用具開発」など身近な生活から見直す取り組みを、委員会活動の中で考案し、学校全体に広め取り組んでいる。持続可能な社会を目指し、身近な学校生活から児童の家庭へと発信する活動も浸透している。
また、6年生の総合的な学習の時間では、学校の敷地内にビオトープを計画・整備・制作・実行し、自分たちの手で緑豊かな学校の実現を考え行ってきた。地域の方や大学の先生から、知識や技能を学び、「住み続けるまちづくり」の実現や「つくる責任つかう責任」を意識した活動など豊かな学びの実践となっている。
<ユネスコスクールの活動分野「異文化学習、文化多様性及び文化遺産の理解・尊重」>
4年生 埼玉県外の地域独自の魅力発信 京都府京丹波町立瑞穂小学校 交流
5年生 大分県とつながり 漁業体験学習(大分県立海洋科学高等学校)
【報道:テレ玉・埼玉新聞・NHK大分・臼杵市ケーブルテレビ】
他地域との交流を通し、文化の多様性を理解するよう学習活動を行ってきた。市内・県内の児童との交流や県外である京都府・大分県の児童との交流などを通し、片山地域だけでは学べない多様な学びの実現を行ってきた。
特に、5年生の学習では、オンライン漁業体験授業を行い、海に面していない埼玉県の児童が大分県の高校生から海洋科学の学びを直接教えてもらった。海の資源の大切さや陸の豊かさとのつながりなどを学ぶことができた。特に、ユネスコ食文化創造都市として認定されている大分県臼杵市との交流する中で、地球温暖化の現状や産業の過疎化の現実について学ぶことができている。また、6年生の外国語の授業では、市内の児童とオンライン交流を行い、英語で自己紹介をしたり、学校の良さを伝え合ったりして、互いの地域交流を行うことができた。
さらに、本校はマレーシアとの絵画交流を行い異文化理解に努めている。海外の同年代が描く絵と自分たちが描く絵を比べ、多様な文化的な価値観の違いを理解しようと図工・道徳・キャリア教育の中で異文化理解学習を行っている。
<学校外部のパートナー>
令和元・2・3年 東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター主幹研究員
及川 幸彦 教授
令和4・5・6年 十文字学園女子大学教育人文学部児童教育学科教授
塚田 昭一 教授
第6回「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」参加 助成校
埼玉県生態系保護協会 ビオトープ作成助成校
大分県臼杵市 ユネスコ食文化創造都市 大分県立海洋科学高校漁業体験校
京都府京丹波町 京丹波町立瑞穂小学校 オンライン学習校
幼保小連携(美鈴幼稚園・みき保育園・かりやなかよし保育園)
地域企業(コナカ・セブンイレブン・Netzトヨタ・雑貨屋・文房具屋)
JICA埼玉デスク・OHANAPROJECT(子ども食堂)・十文字学園女子大学
市内消防署・多摩六都科学館・テレ玉・埼玉新聞・NHK大分・臼杵市ケーブルテレビ
本校は、開校150周年という歴史ある学校であるため、地域の方や周辺企業との絆がとても深い。研究主題「学びに向かう力の涵養~質の高い教育 サスティナブルな社会を目指して~」は、学力向上と非認知能力の両輪を育てていくことを目標に取り組んでいる。そのためには、子どもたちが学んできた知識や技能、思考・判断・表現等を最大限に生かした「アウトプットの極み」を意識しながら自立した学習者を育てている。
地域を愛し、地域の魅力を伝え合える子どもたちはESDの理念を大いに実現している。「誰一人取り残さない教育」は、片山小学校の教育ベースとなっている。
来年度の活動計画
本校の特色ある教育の一つに外部とのつながりがある。市内・県内・県外の学校とオンラインで交流し、自分の地域の魅力を実感し発信する活動を進めてきた。また、企業・大学・NPO法人との連携も数多く行い、サスティナブルな社会を目指すための教育活動も行ってきた。
開校150周年を迎え、さらに地域との絆が深まっている片山小学校は、他校にはない「つながり」がある。SDGs17のパートナーシップで目標を達成しようの実現に向け、多くの専門機関と連携をとり実践している。