2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, ジェンダー平等, 食育

本園では、「出会いに感謝し、笑顔で『和』を広げる」を法人基本理念として、本園が重点的に取り組む以下の3つの分野を通して、ひと、もの、ことを大切にするという力の育成を目標とした。

①「文化多様性」に関わる機会
・様々な国の文化を知る子ども達を受け入れ、他国に興味を持ちそこから子ども達と文化の違いを調べながらクラスの活動が展開されている。その中で、園外にある外国料理店に行くことで日本との違いに気付いたことを、劇遊びや製作を通して他クラス発表した。他にも、各クラス白人・黒人・黄色人の人形の導入を行う中で、人の心の中にある固定概念をなくし、園全体が異文化に関わる機会をつくっている。また、今年は国際平和デー、国際寛容デーで、その意味を子ども達に伝え、男性がスカートを履いたり、女性がズボンを履いたりなどの、世界の文化の多様性を知る機会を設けている。

 

②・「食育」の取り組み

園内の田畑を使用し、野菜、稲、麦を育てている。育てた作物を使用してどのような活動に繋げていくのか、子ども達と話し合い調理したり製作に取り入れたりしている。調理では、作り方も子ども達で調べ家庭との連携を行いながら取り組み、野菜がどのように育っていくのかだけではなく、美味しさを知り食への興味関心が深まった。

 

③・「地域交流」として近隣の施設見学や体験

・クラスでの活動を園内だけで終わらせるのではなく、園外に出て実際に見学したり体験したりすることで、子ども達の興味とともに、地域の方との交流も深まる。例えば、お店屋さんごっこを行う中で、レジが必要・どのような商品があるのか等の疑問を持ち実際に足を運び、レジ体験や商品見学をすることで、金銭のやり取り方法やレジの打ち方等、社会生活との繋がりも学ぶことができた。そこから、子ども同士で遊びが展開していく姿があった。また、消防の方や銭湯の方に感謝の気持ちを伝えたり、園での行事に招待したりと地域交流も広がっている。

 

 

来年度の活動計画

・来年度の活動計画
毎年、自分達で育てている作物を様々な遊びに発展させている。来年度は自分達で収穫した作物を保護者や地域の方々に販売し、その収益を募金とするボランティア活動へとつなげていく。他にも、地域の方との交流としていただいたドングリや貝殻等の自然物を使って製作遊びをし、子ども達が作った作品を地域の方々に見ていただく機会を設ける。
その過程の中で、世界の飢餓問題を知り、学ぶきっかけにする。この活動を通して様々なボランティア活動へ発展していく。
また、昨年度うずらの羽化に成功し、子ども達が大切に育てている飼育を継続し、命の尊さを学ぶ機会とする。