2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 食育

本校は「ふるさとを見つめながら,未来に生きる子どもを育てる」をテーマとして,学年の発達段階に応じて地域の豊かな自然や文化,福祉等について実感を伴った理解を促す教育活動を展開している。この実践を通して,ふるさとの良さを見つめ直し,それを大切に受け継ごうとする心情を育てること,また,地域の課題を知り,地域をより良くするために自分たちができることを考え,発信することを目標としている。

今年度は,12月までに海洋教育を柱として,①ふるさとの海を知り,海について考える活動,②地域の自然・文化に触れ,地域の伝統芸能を継承する活動,③地域の歴史を学び,町づくりに関わる活動を行った。3月までには,これら学びの成果をまとめ,ポスターやリーフレット,タブレットを使った発表などにより地域へ発信していきたいと考えている。

① ふるさとの海を知り,海について考える活動

5年生は,総合的な学習の時間に海岸の生物調査,地域で漁業に携わる方を講師とした授業,海洋プラスチックごみに関する講話などを通して自分たちと海との関わりについて学びを深めてきた。

また,全校で行った「海に親しむ会」では,本校児童54名が海岸清掃を行った。

② 地域の自然・文化に触れ,地域の伝統芸能を継承する活動

地元公民館と連携した「ふるさと学習会」により,各学年が見学や体験を行い,探究活動を深めた。各学年の主な学習内容は以下のとおり。

・1,2年:鮭の稚魚放流

・3年:魚市場や地域の名産について調べる活動

・4年:地域の伝統芸能について調べ,体験し,継承する活動

・5年:浜辺の生物調査及び定置網起こし体験

・6年:地域の歴史について調べる活動

③ 町づくりに関わる活動

・3年:町おこしの一つである「大唐桑の栽培」について学び,その活用方法を考える 活動

・6年:ふるさとの良さを生かした町づくりについて考え,リーフレットを作成する活

来年度の活動計画

海洋教育を中心に,どの学年においても,知識の積み上げと探究学習の深まりを意識した活動が円滑に進められて充実してきている。おおよそ今年度の計画に倣って活動を進めるが,次年度は地域の方と交流したり情報交換したりする機会を更に増やし,様々な体験や調べ学習から自分たちが地域とどのように関わり,地域を守る活動をどのように継続させていくかという点において考えを深めるための探究学習の充実を目指す。

○地域との関係の強化

地元公民館や関係機関との連携を強め,地域人材を確保し,その活用の定着を目指す。また,児童の学びを地域に発信し,地域から学んだことを地域への貢献として返せるような探究学習の流れを今年度より一層重視する。

○海洋教育に係る体験活動のさらなる充実と見直し

海での様々な体験が乏しい児童が年々増えてきている。海での体験活動を更に充実させ,海を身近なものとして感じ,関わることができる活動を継続して取り入れていく。